NY外為:ドル下落、米住宅着工件数が予想以上に減少-円も安い

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19日のニューヨーク外国為替市場ではドルが10カ月ぶり安値に下落。3月の米住宅着工件数が予想以上に落ち込んだことで、米政策金利引き上げをめぐる不透明感が強まった。

  ドルは主要通貨の大半に対して値下がり。米経済が完全雇用と2%のインフレ目標を達成できるか、当局は経済データの精査を続けている。この日は円も下落。原油と株式が上昇し、逃避需要が後退した。

  CIBCワールド・マーケッツの外為戦略エグゼクティブディレクター、バイパン・ライ氏(トロント在勤)は電子メールで、「ここ最近は米経済データが市場にプラスのサプライズをもたらしていたが、3月の住宅着工件数で勢いがやや弱まり、ドルの守勢継続につながるだろう」と指摘した。

  ここ数年ドルは上昇が続いていたが、米金融当局の政策引き締め時期をめぐる予想が後退する中、今年は主要16通貨中14通貨に対して下落している。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%低下。終値ベースで昨年6月19日以来の安値を付けた。ドルは対ユーロで0.4%安の1ユーロ=1.1358ドル。

  円は対ドルで0.4%安の1ドル=109円21銭。先週には107円63銭と、1年5カ月ぶり高値に上げる場面があった。

  米商務省が19日発表した3月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算、以下同じ)は、前月比8.8%減の109万戸と昨年10月以来の低水準。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査での予想全てを下回った。着工件数の先行指標となる住宅着工許可件数も減少した。

  主要10通貨では、ニュージーランド(NZ)ドルやオーストラリア・ドルといった資源輸出国通貨が上昇。NZドルは一時1.5%高、豪ドルは一時1%上げた。

  パイオニア・インベストメンツの通貨戦略ディレクター、パレシュ・ウパダヤ氏は「米金融当局は少なくとも7月まで政策を据え置く見通しで、金融政策のかい離というテーマはもはや注目されていないと市場は考えている」と指摘。「ドルは高利回りの新興国通貨や主要10通貨中の資源国通貨に対して売られている」と続けた。

原題:Dollar Falls to Lowest Level Since June as Housing Starts Slump(抜粋)

(相場を更新し、第7段落以降を追加します.)
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