野村HD:ウォーレン・バフェット氏お気に入りのアナリスト解雇

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野村ホールディングスが保険担当アナリストのクリフ・ギャラント氏を解雇したことが分かった。同氏は今月末に開かれる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイの年次株主総会でウォーレン・バフェット氏への質問を予定していた。

  事情に詳しい関係者2人によれば、ギャラント氏が野村を去ったのは先週で、同社の広範な海外事業見直しの一環。関係者らは情報が非公開だとして匿名を条件に語った。

  バークシャーがネブラスカ州オマハで開催する株主総会への参加は、アナリストにとっては非常に名誉なこととされている。投資の世界では最も知られたイベントの一つであり、何万人もの出席者がバフェット氏(85)や同氏の長年のビジネスパートナーであるチャールズ・マンガー氏(92)によるビジネスや生活についての話に聞き入る。

Cliff Gallant

Source: LinkedIn

  総会では長年にわたり一般的な内容の質問が多かったが、バークシャーは2012年、同社が手掛ける事業に議論の焦点を合わせようと、3人の証券アナリストによるパネルを設置。これら3人のアナリストは記者や聴衆らとともに交代でバークシャー幹部に質問する。

  ギャラント氏は12年とその翌年に出席した。バフェット氏による今年2月の株主宛て年次書簡によれば、ギャラント氏は4月30日の総会にルエイン・カニフ・アンド・ゴールドファーブのジョナサン・ブラント氏、モーニングスターのグレッグ・ウォーレン氏とともに出席する予定になっている。

野村のビジネス戦略

  ギャラント氏は2013年にKBWから野村に移籍した。ブルームバーグ・データによれば、同氏は直近ではバークシャー社を「買い」推奨、目標株価は23万5000ドルとしていた。バークシャー社株はニューヨークで19日、21万9000ドルで取引を終え、年初来11%上昇している。

  野村HDは大規模なコスト削減に取り組んでいる。米国株の調査と投資銀行業務の縮小に着手。ヨーロッパでは欧州株のリサーチやリサーチ営業、デリバティブ、引き受け業務と中核ビジネスを閉鎖し、人員削減は欧米で1000人規模になる可能性があることが複数の関係者への取材で分かっている。

  バフェット氏には、ギャラント氏が参加するかどうか尋ねるメッセージを残したが、これまでのところ返答はない。ギャラント氏も19日のメッセージに返答していない。野村の広報担当はコメントを控えた。

  野村HDの株価は年初来25%下げ、日経平均株価の倍以上、下落している。野村株は20日、前日比ほぼ変わらず508円で取引を終えた。

原題: Buffett’s Favored Analyst Cut by Nomura Before Omaha Meeting (2) (抜粋)

(第9段落に株価動向を追加しました.)
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