農林中金、サーベラスの英モーゲージ債約20億ポンド購入-関係者

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農林中央金庫は米投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントが発行した英モーゲージ担保証券(MBS)のうち、20億ポンド(約3150億円)余りを購入した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  匿名を条件に語った関係者らによると、今月価格が決定された61億ポンド相当の証券の中で、農林中金は信用力が高めのものを購入した。サーベラスが発行したこのMBSは、同社が昨年買収した英金融機関ノーザン・ロックのモーゲージを裏付けとしている。ノーザン・ロックは金融危機時に経営破綻した。

  日本国債がマイナス利回りで投資妙味が薄れているため、国内投資家は債券から海外のリスク資産へと投資先をシフトさせつつある。ブルームバーグの3月の調査によれば、日本の地方銀行11行のうち、8行が資産の再配分を開始したか検討中だと回答。中でも外国の債券と不動産の人気が高かった。

  三井住友トラスト・アセットマネジメント債券運用部の栗木英明チーフファンドマネジャーは、調達コストがかかるのに債券利回りはマイナスなため、日本の機関投資家はリスク資産を買わざるを得ないと指摘。ただし、投資スタンスは非常に保守的なため、外国資産の購入は増えるものの段階的な動きとなるだろうとも付け加えた。

  農林中金の広報担当者はMBSを購入したかについてコメントを控えた。サーベラスおよび、トード・ポイント・モーゲージ・ファンディング2016-GR1との名称のこのMBS発行を取りまとめたモルガン・スタンレーの関係者もコメントしなかった。

  このMBSは欧州での資産担保証券(ABS)発行としては規模が約9年ぶりの大きさだと、事情に詳しい関係者は5日に明らかにしていた。

原題:Negative Rates Seen Pushing Japanese Farmers Into U.K. Mortgages(抜粋)

(第4段落に投資家コメントを加えて更新します.)
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