元学長のサマーズ氏、ハーバードに基金からの繰り入れ縮小を提言

  • ハーバードの運用規模は4.1兆円と大学寄付基金としては最大
  • 実質金利の低下を反映させる必要があるとサマーズ氏

ハーバード大学の元学長でもあるローレンス・サマーズ元米財務長官は、大学寄付基金としては世界最大の運用規模(376億ドル=約4兆1000億円)である同大学基金から大学本体に収入として繰り入れる年額(ペイアウト)の縮小を検討するよう同大に提言した。投資リターンが低下する可能性を反映させるためだと説明した。

  米マサチューセッツ州ケンブリッジで15日開かれた全米経済研究所(NBER)会合でのプレゼンテーションで、サマーズ氏は実質(インフレ調整後)短期金利は1999年以来着実に低下しており、長期的にはゼロ近辺になると金融市場は織り込んでいると指摘した。

  サマーズ氏はその上で、「実質金利が4%だった1999年にハーバードが寄付基金のペイアウトを5%とするのは理にかなっているとしても、実質金利がゼロの今年にペイアウトを5%とするのは不合理である可能性はかなり高い」と述べた。同氏は現在、ハーバード大教授を務める。

  ハーバード大の3月31日付の米議員宛て文書によれば、同大は2015年6月30日終了年度に寄付金から18億ドル(ペイアウト率5.1%に相当)を繰り入れた。繰り入れ額のうち、多くは教員給与や、学部生向け約1億7500万ドルなど学生支援に充てられた。

原題:Ex-Harvard Head Summers Suggests School Curb Endowment Payout(抜粋)

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