中国政府系ファンド、米ヤム中国部門の経営権取得に関心-関係者

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  • KKRやベアリングが参加する投資家グループを中国投資が支援
  • 投資家グループがデューデリジェンスを実施と関係者

中国の政府系ファンド、中国投資(CIC)が支援する投資家グループが、米ヤム・ブランズ中国部門の過半数株式取得に関心を持っている。事情に詳しい関係者が明らかにした。ヤムは「KFC」と「ピザハット」の店舗7100余りを中国で展開している。

  非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、KKRやベアリング・プライベート・エクイティ・アジアも参加する投資家グループは、ヤムの中国部門のデューデリジェンス(厳格な資産査定)を実施している。同部門の企業価値を70億ー80億ドル(約7600億ー8700億円)と評価する取引になる可能性があるという。

  CIC支援の投資家グループが株式の過半数を取得すれば、中国市場でトップを走るファストフードチェーンの国内部門の経営を握ることになる。ヤムは部門売却によって配当や自社株買いに充てる現金を確保し、市場シェアが低下している事業へのエクスポージャーを減らせると関係者の1人は分析する。
 
  関係者2人によると、この投資家グループは中国部門の株式の最大100%取得に関心を示している。ヤムは少数株式の売却や、先に発表したスピンオフ(分離・独立)計画を進める可能性もあるが、あらゆる選択肢を検討しているという。現段階でヤムは正式な部門売却に向けた手続きに入っていないと関係者の1人は述べた。

テマセク

  関係者が明らかにしたところでは、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスと中国のプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社の春華資本もヤム中国部門の株式取得を目指している。

  ヤムの担当者は電子メールで、中国部門の分離発表後、「順調な経過」が続いていると説明したが、それ以上のコメントは避けた。CICが北京に置く広報にコメントを求める電子メールを送付したが、これまでのところ返答はない。ベアリングとKKRはコメントを控えている。

  テマセクは電子メールで「市場の臆測にはコメントしない」と回答した。春華資本を創業した胡祖六氏の携帯電話に何度か電話したが応答はない。

原題:China Sovereign Fund Said to Seek Control of $8 Billion Yum Unit(抜粋)

(3段落目以降を追加して更新します.)
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