韓国中銀:政策金利を過去最低に据え置き-成長率予想を下方修正

更新日時
  • エコノミスト20人中17人が据え置き、3人が利下げをそれぞれ予想
  • 2016年のGDP成長率予想を3%から2.8%に引き下げ

韓国銀行(中央銀行)は19日の金融通貨委員会で、政策金利である7日物レポ金利を過去最低の1.50%に据え置くことを決めた。金利据え置きは10カ月連続。韓国中銀はまた、同国の経済成長率見通しを引き下げた。

  ブルームバーグの調査では、エコノミスト20人中17人が金利据え置き、3人が1.25%への利下げをそれぞれ予想していた。

  李柱烈総裁は今年の国内総生産(GDP)成長率予想を2.8%に引き下げた。従来の見通しは3%だった。インフレ率見通しについても、従来の1.4%から1.2%に下方修正した。

  韓国中銀は政策発表後の声明で、消費と景気センチメントが幾分か改善しつつあるようだと指摘し、韓国経済は今後若干の回復を示すと予想。その上で、資金フローや家計債務に加え、主要国の金融政策と経済状況の変化を注視していくと表明した。

  金融通貨委メンバー7人の大半にとって今回の会合が最後となる。この2カ月にわたり利下げを訴えてきたハ・ソングン委員ら4人が任期切れに伴い退任し、5月から新たなメンバーが同委に加わる。

  この日は朴槿恵大統領率いる与党セヌリ党が大敗を喫した総選挙後、初めての会合。同党の過半数割れは、労働市場やサービス部門の改革に向けた法案可決を国会に求めてきた政府にとって大きな痛手を意味する。韓国では今年に入り期待外れの経済指標が続いているものの、輸出や鉱工業生産の最近の数字では弱さの度合いが和らいでいる。

  キャピタル・エコノミクスのシンガポール在勤エコノミスト、クリスタル・タン氏は政策発表後のリポートで、「最近の経済指標は若干の改善の兆しを示しており、この日の韓国中銀への利下げ圧力低下につながった」と指摘。「とはいえ、経済は依然として脆弱(ぜいじゃく)な状態にある。減少ペースは鈍化したものの、輸出はなお極めて弱い。現時点では、向こう数カ月以内に追加緩和が実施される可能性の方が高い」と述べた。

原題:Bank of Korea Holds Key Rate at Record Low, Cuts Growth Forecast(抜粋)

(3段落目以降で成長予想やコメントなど追加して更新します.)
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