米ボストン連銀総裁:市場が織り込む利上げペースは悲観的過ぎる

更新日時
  • 米経済は基本的に「健全」とローゼングレン総裁
  • 市場が予想する利上げの道筋は高インフレを招くリスクがある

ボストン連銀のローゼングレン総裁は18日、先物市場が織り込んでいる米利上げペースは「ハト派」過ぎるとの見解を示した。同総裁は米金融当局者の中でも「ハト派」の1人とされる。

  市場は現在、向こう3年間について、各年に約0.25ポイントずつの利上げを織り込んでいるが、ローゼングレン総裁は自身と多くの民間エコノミストは金融市場の予想よりも「はるかに健全な米経済」を想定していると、コネティカット州ニューブリテンでの講演のテキストで説明した。

  ローゼングレン総裁は「金融先物市場が織り込む非常に緩やかな利上げの道筋は景気過熱をもたらす可能性が高く、そうなれば金融当局は最終的に望ましいペースよりも急速な利上げを余儀なくされ、現在進行している景気回復や持続的な成長が脅かされかねない」と述べた。同総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票メンバー。

  ローゼングレン総裁は米経済成長が1-3月(第1四半期)に鈍化したと認めながらも、4-6月(第2四半期)には加速に転じ、雇用も引き続き拡大すると予想。「海外からの強い逆風やそうした逆風に絡んだ市場の動揺があったものの、米経済は基本的には健全であり、ほとんどの貿易相手国の経済よりも良好なパフォーマンスを示す可能性が高いと私はみている」と述べた。

  同総裁は労働市場に復帰する人を増やすため、自分が完全雇用の目安としている4.7%よりも若干低い水準まで失業率を押し下げることが望ましいと指摘。さらに、投資家が想定する「極めて緩やかな金利の道筋」ではなく、「緩やかな金利正常化」と並行して進めるべきだと述べた。

  その上で、市場が予想する利上げペースでは失業率が低くなり過ぎる恐れがあると指摘。その場合、当局はインフレ率が目標の2%を大きく上回ることのないよう、急ペースでの利上げを余儀なくされると説明した。同総裁は「現在の失業率は、失業が大幅かつ急速に減少すれば危険にさらされ得る水準にある。米当局が完全雇用水準を大幅に行き過ぎるという、過ちに陥らないようにすることが望ましい」と述べた。

原題:Fed’s Rosengren Says Market Is Too Pessimistic on Rate Path(抜粋)

(4段落目以降に発言を追加して更新します.)
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