4月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ユーロ上昇、今週のECB会合では政策据え置きとの観測

18日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが3週間で最大の上 昇。市場では、欧州中央銀行(ECB)が今週の政策決定会合で金融政 策を据え置くとの観測が広がっている。

ユーロの向こう1週間の予想変動率は2014年9月のECB会合前以 来の低水準。ブルームバーグがアナリスト47人を対象に実施した調査で は、21日のECB会合での追加緩和は予想されていない。

市場が追加緩和の余地と効果の両方を疑問視する中、ユーロは3 月10日のECB会合以降に2.9%上昇している。ロイター通信は15日、 ECB当局者3人を引用し、米金融当局による利上げへの緩やかなアプ ローチに伴うユーロ上昇が見込まれるものの、ECBにはユーロ押し下 げに動く理由はないと報じた。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は18 日、欧州の経済見通しは改善し始めているとの認識を示した。

CIBCワールド・マーケッツの外為戦略エグゼクティブディレク ター、バイパン・ライ氏(トロント在勤)は「ECBは様子見姿勢で、 今後数回の会合で同様の姿勢を続けそうだ」と指摘。「今後勢いを増し て1ユーロ=1.15ドルを超えられるかどうかに注目している。中長期的 に重要になる可能性があるからだ。特に21日の前にその方向性が見られ るようであれば、ドラギ総裁からより強めの言葉が聞かれる可能性があ る」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前週末比0.3% 高の1ユーロ=1.1313ドル。上昇率は3月31日以降で最大。対円で も0.3%上昇。一時は3年ぶり安値を付けた。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポ ット指数は0.2%低下した。

商品先物取引委員会(CFTC)の15日のデータによると、ヘッジ ファンドなど大口投機家が建てているユーロのネットショートは先週の 時点で14年6月以来の低水準。

エコノミストらは、ECBが9月の会合で追加緩和を検討するとみ ている。ドラギ総裁は先週、「現状では、超低インフレが賃金や価格決 定に及ぼす2次的影響を定着させないようにすることがECBにとって 重要な課題だ」と述べた。

ウニクレディト(ミラノ)のユーロ圏担当チーフエコノミスト、マ ルコ・バリ氏は「ユーロの上昇ペースは憂慮すべき状況ではないが、 ECBはユーロ高を快く思っていない可能性が高い」とした上で、「た だ、この状況に関して少なくとも今のところはECBにできることはあ まりない」と続けた。

原題:Euro Rises Before ECB Meets as Traders See Draghi Holding Policy(抜粋)

◎米国株:反発、ダウ平均は1万8000ドル台-決算への期待で

18日の米株式相場は反発。ダウ工業株30種平均は昨年7月以降で初 めて1万8000ドル台を回復した。今週発表される企業決算への期待から 買いが入った。産油国会議で合意に至らず、原油相場が下落したもの の、材料視されなかった。

ハズブロは6%近く上昇し最高値を更新。ウォルト・ディズニーの 映画「スターウォーズ」のライセンス製品を一因に決算が予想を上回っ た。ディズニーは2.9%高。一時は6.8%安となっていた原油相場が下げ 渋ったため、エネルギー銘柄も高い。モルガン・スタンレーはほぼ変わ らず。コスト削減で決算は利益が予想を上回った。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前週末比0.7%上昇の2094.35と、昨年12月1日以来の高値で終了。 ダウ工業株30種平均は106.70ドル(0.6%)高の18004.16ドルで終え た。

ウィリアムズ・キャピタル・グループ(ニューヨーク)のプリンシ パル兼株式トレーダー責任者、スティーブン・カール氏は「業績や経済 動向、原油相場が市場を左右している。上昇が続いているが、エネルギ ー銘柄がけん引役のようになっている。この日は業績を受けて上昇した 銘柄もあったため、一連の決算が発表され始めると、相場を押し上げる 明るい材料になる。株式相場は2月以降じりじりと上昇している」と述 べた。

◎米国債:下落、NY連銀総裁が米欧経済に明るい見方を示す

18日の米国債相場は下落。朝方は堅調に推移していたが、ニューヨ ーク連銀のダドリー総裁の発言を受けて方向を転じた。ダドリー総裁は 米経済に関するニュースの「ほとんどが好ましい内容」だと述べ、欧州 の成長見通しにも改善がみられると指摘した。

インフレ期待に敏感な30年債利回りは上昇。ダドリー総裁は「労働 市場が一段と強くなり、これまでインフレを抑制してきた一過性の要因 がなくなるのに伴い、インフレは今後数年かけて当局が目指す2%に戻 ると確信する」と述べた。発言内容はニューヨーク連銀のウェブサイト に掲載された。利回り上昇の背景で、株式相場も上げた。モルガン・ス タンレーは予想を上回る四半期利益を発表した。

BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・ コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「FOMCから聞こえてくる語調が タカ派寄りになっている事実は、金利にとってマイナスだ」と指摘。 「四半期決算は極めて期待外れなものになると市場は不安に思ってい た。米国債はリスク資産市場の悪化を見込んでいたが、それはまだ実現 していない」と述べた。

先物市場が織り込む6月連邦公開市場委員会(FOMC)までの利 上げ確率は約12%。1月1日の段階では約75%だった。

ニューヨーク時間午後3時14分現在、10年債利回りは前営業日比2 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い1.77%。同年債(表面 利率1.625%、2026年2月償還)の価格は5/32下げて98 22 /32。30年債 利回りは3bp上昇の2.59%。

◎NY金:小幅上昇、原油安と株高で日中はもみ合い

18日のニューヨーク金先物相場は小幅上昇。原油安と株高を背景に 日中は一進一退の展開となった。

オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州タンパ)の創業 者、ジェームズ・コーディアー氏は電話インタビューで、「オーバーナ イトでは、原油が下げて、株も下げていたが、株式相場は下落分を全て 埋めた」と指摘。「それが金の材料として過去1時間半に起こったこと で、金の推移はそれで正当化できるだろう」と述べた。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は前週末 比0.1%未満上げて1オンス=1235ドルで終了。

銀先物5月限は0.4%安の16.253ドル。ニューヨーク商業取引所 (NYMEX)のプラチナとパラジウムも下落した。

原題:Gold Swings as Traders Weigh Oil Losses Against Rising Equities(抜粋)

◎NY原油:続落、ドーハ産油国会合の物別れを嫌気

18日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が続落。17日にカタールのドーハで開か れた産油国会議では、生産水準据え置きでの合意が成立しなかった。原 油価格は一時6.8%安まで売り込まれていたが、クウェートの産油量が ストの影響で2日連続で減少したことを受け、下げ渋った。

シティ・フューチャーズ・パースペクティブのエネルギーアナリス ト、ティム・エバンス氏は「市場には大きな材料が2つある。一つはド ーハ会合が物別れで終わったこと。これで石油輸出国機構(OPEC) が一枚岩でないことが確認された。もう一つはクウェートのスト。これ で原油市場からかなりの量の供給が減らされた」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は前営 業日比58セント(1.44%)安い1バレル=39.78ドルで終了。終値ベー スで今月8日以来の安値。ロンドンICEのブレント6月限は19セント (0.4%)下げて42.91ドル。

原題:Oil Falls as Doha Output Talks Fail Amid Saudi Demands on Iran(抜粋)

◎欧州株:反発、自動車株と鉱業株高い-石油・ガス銘柄は下げ縮める

18日の欧州株式相場は一時下げたものの、反発して終了した。自動 車株と鉱業株が買われたほか、石油・ガス銘柄は原油相場とともに下げ 幅を縮小した。

ドイツのダイムラーとBMWを中心に自動車株が上げ、指標である ストックス欧州600指数の業種別指数の中で上昇率首位となった。金属 高を背景にリオ・ティントやBHPビリトンなどの鉱業株も切り返し た。

銀行株も上昇に転じて終了。イタリアのモンテ・デイ・パスキ・デ ィ・シエナとUBIバンカが急騰した。

原油相場が下げ幅を削ったことを受け石油・ガス銘柄は下げを多少 埋めたが、上昇には至らなかった。仏トタルや英蘭系ロイヤル・ダッ チ・シェルなどが売られた。米アップルに部品を供給する英ARMホー ルディングスとダイアログ・セミコンダクターも軟調。アップルがスマ ートフォン「iPhone(アイフォーン)」の減産を継続すると報じ られたことが背景にある。

ストックス欧州600指数は前週末比0.4%高の344.20で取引を終え た。一時は1.4%安となった。ミラボー・セキュリティーズ(ジュネー ブ)のシニア株式トレーダー、ジョン・プラサード氏は「原油価格が相 場を押し上げた」とし、「まだマイナス材料だとしても、寄り付き時ほ どではない。ドーハでの産油国会合の結果は概ね予想された通りで、6 月までに再び会合が開かれるとの臆測があるためだ」と語った。

原題:European Stocks Rise as Carmakers, Miners Gain, Oil Pares Drop(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債下落、利回り0.16%-スペイン債割高とサイモン氏

18日の欧州債市場では、ドイツ国債が下落。10年債利回りは終値ベ ースで前週末比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇 の0.16%となった。

この利回りはスペイン債の約10分の1の水準。それでもドイツ債の 方に投資妙味があると、サンタンデール・アセット・マネジメント で118億ユーロの資産運用に携わるフランシスコ・J・サイモン氏は指 摘する。同氏は償還まで7年以上のポルトガル債とスペイン債、イタリ ア債を過去1カ月に全て売却したと話す。

サイモン氏はインタビューで、「周辺国債は現在、価格が高過ぎ る」と述べた。その上で、スペイン10年債利回りが1.6%前後まで上昇 し、「スペインないし周辺国に新たな負の衝撃」がなければ、周辺国債 に再投資するかもしれないと付け加えた。

スペイン10年債はこの日、ほぼ変わらず。利回りは1.49%で取引を 終えた。

サイモン氏によれば、欧州中央銀行(ECB)の量的緩和が南欧債 の価格を過剰に押し上げた。このため、投資家が危険を察知すれば、相 場は反落する可能性がある。そのような危険とは「中国リスクと世界的 な減速がユーロ圏に影響を与える非常に弱い経済状況」と同氏は説明 し、景気減速と低インフレの環境から最も恩恵を受けるのはドイツ10年 債だと付け加えた。

ブルームバーグの世界債券指数によると、ドイツ債のリターンは年 初から前週末まででプラス4.1%。これに対し、スペイン債は2.4%、イ タリア債は2%となっている。

原題:Spanish Debt Too Costly for Santander Fund Manager Buying Bunds(抜粋) Euro-Area Bonds Fall With German 10-Year Yield Rising to 0.15% (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE