NY外為:ユーロ上昇、ECB会合では政策据え置きとの観測

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18日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが3週間で最大の上昇。市場では、欧州中央銀行(ECB)が今週の政策決定会合で金融政策を据え置くとの観測が広がっている。

  ユーロの向こう1週間の予想変動率は2014年9月のECB会合前以来の低水準。ブルームバーグがアナリスト47人を対象に実施した調査では、21日のECB会合での追加緩和は予想されていない。

  市場が追加緩和の余地と効果の両方を疑問視する中、ユーロは3月10日のECB会合以降に2.9%上昇している。ロイター通信は15日、ECB当局者3人を引用し、米金融当局による利上げへの緩やかなアプローチに伴うユーロ上昇が見込まれるものの、ECBにはユーロ押し下げに動く理由はないと報じた。ニューヨーク連銀のダドリー総裁は18日、欧州の経済見通しは改善し始めているとの認識を示した。

  CIBCワールド・マーケッツの外為戦略エグゼクティブディレクター、バイパン・ライ氏(トロント在勤)は「ECBは様子見姿勢で、今後数回の会合で同様の姿勢を続けそうだ」と指摘。「今後勢いを増して1ユーロ=1.15ドルを超えられるかどうかに注目している。中長期的に重要になる可能性があるからだ。特に21日の前にその方向性が見られるようであれば、ドラギ総裁からより強めの言葉が聞かれる可能性がある」と続けた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前週末比0.3%高の1ユーロ=1.1313ドル。上昇率は3月31日以降で最大。対円でも0.3%上昇。一時は3年ぶり安値を付けた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下した。

  商品先物取引委員会(CFTC)の15日のデータによると、ヘッジファンドなど大口投機家が建てているユーロのネットショートは先週の時点で14年6月以来の低水準。

  エコノミストらは、ECBが9月の会合で追加緩和を検討するとみている。ドラギ総裁は先週、「現状では、超低インフレが賃金や価格決定に及ぼす2次的影響を定着させないようにすることがECBにとって重要な課題だ」と述べた。

  ウニクレディト(ミラノ)のユーロ圏担当チーフエコノミスト、マルコ・バリ氏は「ユーロの上昇ペースは憂慮すべき状況ではないが、ECBはユーロ高を快く思っていない可能性が高い」とした上で、「ただ、この状況に関して少なくとも今のところはECBにできることはあまりない」と続けた。

原題:Euro Rises Before ECB Meets as Traders See Draghi Holding Policy(抜粋)

(第7段落以降を追加し、更新します.)
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