マレーシアの1MDB、デフォルトか-アブダビのファンドは支援せず

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  • アブダビ首長国の政府系ファンドに対する義務を1MDBは履行せず
  • 1MDBのドル建て債の価格は18日に昨年11月以来の安値に急落

マネーロンダリング(資金洗浄)や汚職をめぐる疑惑で米国やスイス当局の調査対象となっているマレーシアの政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)が、デフォルト(債務不履行)の危機に直面しており、1MDBの債券価格は18日に急落した。

  ロンドン証券取引所(LSE)に提出された届け出資料によれば、マレーシアのナジブ首相が顧問会議の座長を務める1MDBは、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系ファンド(SWF)、インターナショナル・ペトロリアム・インベストメント(IPIC)が昨年供与した融資に関連する10億ドル(約1090億円)余りの支払いを履行できなかった。IPICによると、これは1MDBとマレーシア財務省がデフォルト状態になったことを意味する。

  IPICは1MDBが負債の支払いを賄うために10億ドルを1MDBに供与し、35億ドル相当の債券の利払い義務も引き継ぐことで2015年5月に1MDBと合意した。IPICおよび傘下の部門と交わされた拘束力のあるタームシート(条件規定書)の条件に基づけば、1MDBと出資者であるマレーシア財務省は「デフォルト状態にある」とIPICは主張した。

  IPICはもはや利払いを行う義務はないとの立場を示しており、1MDB債の保有者が待つの利払い(18日期限)が実行されない恐れがある。1MDBとIPICがいずれも債務の義務を履行しなければ、1MDBは09年の発足以来で初のデフォルトに陥る。

  ブルームバーグが集計したデータによれば、1MDBのドル建て債の価格は18日に昨年11月以来の安値に急落した。利回りは252ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して8.27%となった。

原題:Malaysia’s 1MDB at Risk of Default as Partner Ends Bond Support(抜粋)

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