バンカーに退屈な季節、Brexitの脅威で英企業買収が急減

  • 1-3月の英企業関連M&Aは急減
  • 国民投票後の夏に回復すると期待

英国が欧州連合(EU)にとどまるかどうかを欧州が固唾(かたず)をのんで見守る中、企業は現金を温存している。

  ブルームバーグのデータによれば、合併・買収(M&A)が昨年末の記録的な活況から急転、今年1-3月(第1四半期)は2010年以来の低水準となった。英企業による、あるいは英企業に対するM&Aは金額ベースで前年同期比39%減少した。

  元凶は「Brexit(英国のEU離脱)」だ。EU離脱なら通商や移動の自由を保障した協定を失い社会不安が生じる恐れがあるため、一部企業が英国から出て行く可能性も指摘されている。ロンドンに多くの銀行が集まる英国はいわばEUの金融の首都。M&Aの低調はEU残留・離脱を問う国民投票が行われる6月まで続くとみられている。

  法律事務所CMSのパートナーで企業M&A担当責任者のシュテファン・ブルンシュバイラー氏(チューリヒ在勤)は電話インタビューで、「Brexitは特に国境をまたぐM&A案件の阻害要因になっている。投票後まで投資の意思決定を遅らせている企業や投資家は多い」と話した。

  バンカーたちは夏以降の回復に期待している。UBSグループの欧州・中東・アフリカ(EMEA)株式シンジケート責任者のギャレス・マッカートニー氏は「夏は株式資本市場とM&A活動の双方で、通常より活発になる公算が大きい」とし、米大統領選挙が近づき政治的不安定が高まる前に企業は案件をまとめようとするだろうとの見方を示した。

原題:Bankers Bored as Threat of Brexit Kills Off U.K. Dealmaking (1)(抜粋)

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