原油価格は大きく変動か-通常の状態に戻るまで綱引き

  • 増産凍結不調は弱材料、クウェートのストは強材料-ゴールドマン
  • バークレイズとシティグループは市場再均衡に向け変動性上昇を予想

原油価格は大きな変動を繰り返した後、年後半に回復に向かう見通しだ。

  米ゴールドマン・サックス・グループと英バークレイズは別々の文書で、産油国の増産凍結協議が不調に終わったことは原油市場にとって弱材料である一方、クウェートで石油業界の労働者がストライキに入ったことが市場を下支えする可能性があると指摘し、ボラティリティ(変動性)が上昇するとの見方を示した。米シティグループも、老朽化した油田の産油量の落ち込みを補い、需要の伸びに対応するのに必要な供給水準を維持するには、原油価格は低過ぎると予想している。

  ミスウィン・マヘシュ氏らバークレイズのアナリストは17日付リポートで、「産油国の間で行動に向けた信頼感が危機的状況にあるほか、今回のドーハ会合に向けた原油価格上昇を見込んだ投機筋による投資が、短期的に急激な価格下落につながる可能性がある」と指摘。ただ、「予想外の供給停止と石油輸出国機構(OPEC)非加盟国の供給の伸び鈍化により、原油現物市場の需給は最近引き締まっている。クウェートのストやナイジェリアとカナダでの供給停止など、週末に新たに供給が途絶するケースが増えた」と述べた。

  シティグループのリポートによると、同行は今年のロンドン市場の北海ブレント原油価格が1バレル=43ドル、ニューヨーク市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は42ドルになるとの見通しを示し、従来予想をそれぞれ3ドル引き上げた。

原題:Brace for Volatility as Oil Seen Whipsawed En Route to Normalcy(抜粋)

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