米株上昇の裏で不吉な予兆、S&P500種銘柄の利益率が急低下

  • 利益の対売上高比率が金融危機以来の急ペースで低下
  • 米株弱気派は利益率悪化が強気相場の終わりの予兆と警告してきた

米国株のこのところの上昇で、最悪のスタートとなった年初の株価急落はもはや過去のこととなり、空売り投資家は打撃を受けている。しかし企業業績関連の一見目立たない指標の1つに、米株強気派を戸惑わせるような動きが見られる。
 
  S&P500種構成銘柄の四半期利益予想で明らかなのは、利益の対売上高比率が金融危機以来の急ペースで低下していることだ。株価と利益の乖離(かいり)は企業利益率の悪化を反映しており、売上高純利益率は2014年の過去最高の9.7%から8%に低下している。

  米株は生産性の伸びが鈍化し工業生産が失速する中でも上昇を続け、あと約2週間で過去2番目の長期強気相場となる勢いだ。しかし米株弱気派は以前から、企業利益率の悪化は強気相場の終わりの予兆だと警告してきた。過去9週中7週で米株は上昇しているものの、過去の例からみて、今回ほど急激な利益率悪化に見舞われた場合、株価上昇が続くことはまれだ。さらに、利益率悪化は経済の悪い予兆でもある場合が多い。

原題:The Hole at the Center of the Rally: S&P 500 Margins in Decline(抜粋)

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