市場リスクの必要資本は為替6.2倍、株式4.1倍も-バーゼル過小評価か

  • マーケット・リスク最低所要自己資本についてISDAが報告書
  • 外為・株式デスクのリスクに対する資本要件引き上げの影響が大きい

バーゼル銀行監督委員会が今年1月に公表した「マーケット・リスクの最低所要自己資本」の最終規則について、トレーディング業務から生じるリスクをカバーするための資本要件引き上げの負担が過小評価されていると銀行業界が主張した。

  国際銀行監督当局者で構成するバーゼル銀行監督委は、債券やデリバティブ(金融派生商品)、他の証券のトレーディングから生じるリスクをカバーする総所要自己資本について、最終規則では現在の枠組みに比べて加重平均で40%増加すると推計。これに対し、国際スワップデリバティブ協会 (ISDA)が中心になってまとめた報告書は、現在の資本水準の最大2.4倍が必要との見積もりを示した。

  米銀JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループ、英銀バークレイズも参加するISDAのリスク・資本責任者マルク・ゲールブラン氏は、最終規則の影響の度合いについて、基準達成に必要な資本計算で内部モデルの利用を監督当局が銀行に認めるかどうかに左右されると指摘し、承認プロセス次第だが、所要自己資本は現在の水準の1.5倍から2.4倍に増える可能性があると予想した。

  ISDAによれば、銀行の内部モデルの利用が認められない場合、外国為替トレーディングデスクのリスクをカバーする所用自己資本は現在の6.2倍、株式デスクは4.1倍と、影響が最も大きくなる見通しだ。

  マーケット・リスクの最低所要自己資本に関する今回の改定は、2019年1月1日に発効する。バーゼル銀行監督委は、コメントを控えている。

原題:Banks See Capital Charges Spiking on Basel Market-Risk Rules (1)(抜粋)

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