オズボーン英財務相:EU離脱なら英経済への打撃は数十年続く

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英国のオズボーン財務相は、欧州連合(EU)を離脱すれば英経済は恒久的な打撃を受け、市民の懐は傷つくとの暗い見通しを示した。

  財務省が18日公表した分析によると、28カ国からなるEUを離脱すれば15年後の英国の国内総生産(GDP)は残留する場合と比べ3.8ー7.5%低下し、国民1人当たり2100ポンド(約33万円)損することになる。離脱派が唱える楽観論に対し、財務省は強力に反論した格好だ。

  オズボーン財務相はイングランド西部ブリストル近郊で行った講演で「EUを離脱すれば、そうでない場合より英国は恒久的に貧しくなる」と発言。「どう転んでも貿易は減り、企業活動は減退し、投資は縮小する。そのつけは、英国の一般市民が支払わされることになる」と続けた。

  この報告書では、離脱した場合にEU非加盟でありながら欧州経済地域(EEA)に残る「ノルウェー型」、EUと二国間協定を交渉する「カナダ型」、世界貿易機関(WTO)の規則にのっとって英国がEU市場にアクセスする「WTO型」の3つのシナリオを分析。いずれの場合でも、貿易や投資の低下で英国は一時的ではなく恒久的な打撃を被ると主張した。
 

原題:Osborne Warns of Decades of Economic Pain If U.K. Quits EU (1)(抜粋)

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