米アップルとFBI、ニューヨークで対立続く-暗号解除の協力めぐり

  • 当局はアップルに協力を命じるよう連邦地裁判事に求める
  • データ抽出で協力が必要との当局の主張には説得力がないとアップル

ニューヨーク市ブルックリンの麻薬密売人が使っていた「iPhone(アイフォーン)」の暗号解除をめぐり、米アップルは15日、捜査当局への協力を拒否する姿勢を変えなかった。連邦捜査局(FBI)との対立が和らぐ兆しは一向に見えない。

  アップルはブルックリンの連邦地裁に提出した文書で、アイフォーンからデータを抜き出すには、アップルの協力が必要だと当局は主張しているが、カリフォルニア州サンバーナディーノの銃乱射事件の容疑者が使用していたアイフォーンの方がより強固なセキュリティーにもかかわらず、同社の支援なしで解読できたと当局が明らかにしたことで説得力を失っていると訴えた。

  当局は下級判事に対しアップルに協力を命じるよう求めていたが、同判事は要請を退けた。これを受け、当局は連邦地裁判事にアップルに協力を命じるよう求め、アップル側は下級判事の判断は有効だと主張している。

  アップルの主張に対して当局は1週間以内に反論することができる。アップルのブルース・シーウェル上級副社長(法務担当)は、19日に暗号解除問題でFBIやニューヨーク市警の担当者と共に議会の公聴会で証言する予定。

  司法省のエミリー・ピアース報道官は15日の声明で、アップルは以前、政府に協力することで合意していたが、今回の件で「方針を変えた」と指摘。従来は「全令状法」に基づく命令や古い基本ソフト(OS)を搭載した携帯電話からのデータ抽出の求めにアップルは定期的に応じてきたと説明した。

原題:Apple-FBI Battle Over IPhone Encryption Rages on in New York (1)(抜粋)

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