【個別銘柄】地震でHISや保険株が急落、安川電安い、復興関連高い

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18日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  熊本地震関連:熊本県内の拠点が操業停止となったルネサスエレクトロニクス(6723)が前営業日比12%安の600円、アイシン精機(7259)が4.1%安の4075円と急落。旅行客減少の懸念からリゾート施設のハウステンボス(長崎県佐世保市)を展開するエイチ・アイ・エス(9603)が12%安の2800円、西日本鉄道(9031)も8.4%安の658円と大幅安。一方、震災からの復興需要が見込まれて、土木工事を請け負うライト工業(1926)が12%高の1313円、道路舗装工事など手掛けるNIPPO(1881)が8.1%高の1970円、コンクリート構造物の補修・補強をするショーボンドホールディングス(1414)が6%高の4960円、高速道路など大型土木工事の安藤ハザマ(1719)が5.4%高の588円、橋梁や鉄塔など鋼構造物の建設を請け負う横河ブリッジホールディングス(5911)が5%高の1241円などと大幅高。

  保険株:MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)が7.3%安の2873円、東京海上ホールディングス(8766)が5.9%安の3539円など。保険は東証1部業種別下落率1位。ゴールドマン・サックス証券では熊本地震による影響について、15日18時時点で同証カバレッジ製造業の工場・設備で大規模な被害は確認されていないものの、今後判明する被害状況や一部工場で稼働停止に伴う逸失利益の補てんなどにより法人地震保険で保険金支払いが発生する可能性は否定できないだろうと指摘した。

  アップル関連株:アルプス電気(6770)が7.2%安の1773円、太陽誘電(6976)が7.2%安の1053円など。「iPhone(アイフォーン)」の減産が長引いていると16日付の日本経済新聞朝刊が報じた。国内外の部品メーカーによると4-6月期も前年同期比3割程度の減産を継続する見通しで、稼働率低下に伴い収益圧迫避けられないとしている。米国株式市場で15日のアップル株は前日比2%安で終了。

  原油関連株:国際石油開発帝石(1605)が3.1%安の830.1円、石油資源開発(1662)が2.5%安の2419円など。石油輸出国機構(OPEC)加盟国や他の産油国が参加した17日のドーハ会合では、増産凍結で合意できなかった。これを受けてニューヨーク原油先物相場は18日の時間外取引で一時は前週末比7%近くの急落となっている。

  安川電機(6506):6.7%安の1265円。モルガンスタンレー MUFG証券は、投資判断を「オーバーウエート」から「イコールウエート」、目標株価を1700円から1400円に下げた。製造業設備投資の減速などにより、ACサーボモータやインバータの需要環境は厳しく、為替影響も業績の重しになると分析。同証による2016年度営業利益予想を380億円から300億円、17年度は410億円から320億円にそれぞれ引き下げた。

  アートネイチャー(7823):13%安の904円。16年3月期営業利益は前の期比14%減の34億7800万円になったようだと15日に発表。従来計画を24%下回った。消費税率引き上げ後の節約志向の継続や競争激化により女性向け商品を中心に売上高が計画から下振れた。

  日本ライフライン(7575):13%高の2205円。16年3月期の営業利益は従来計画から33%上振れて37億円になったもようと発表。その前の期に比べて2倍へと増益幅が拡大する。自社グループ製品の販売が好調に推移したことや子会社でも利益率の高い商品の売上構成比が上昇した。

  ナガオカ(6239):150円(18%)安の704円とストップ安。16年6月期の連結営業損益計画を3億8200万円の黒字から6億8100万円の赤字に下方修正する、と15日に発表。発注を見込んでいたプラントオーナーが原油安の影響などで時期を見定めているほか、中国、マレーシアの政治・経済動向から一部案件で遅れが出ていることを踏まえた。前期は2億5700万円の黒字。同社は石油精製、石油化学プラントの内部装置、取水関連メーカー。

  SECカーボン(5304):6.1%安の263円。16年3月期の連結営業損益は4億2500万円の赤字と、従来計画の5億円の黒字から下振れたもようと15日に発表。第4四半期に鋼材、アルミ市場の環境が想定以上に悪化、販売数量減や単価下落で売上高が1割以上下振れた影響を受ける。同社は独立系炭素製品メーカー。

  サンコール(5985):4.1%安の467円。16年3月期の連結経常利益は前の期比55%減の15億2000万円と、従来計画の20億円から下振れたもようと15日に発表。第4四半期の急激な円高、海外拠点の通貨安で外貨建て債権・債務の為替評価損が発生、HDD用サスペンションの需要回復の遅れなども響いた。

  ゲンキー(2772):13%安の3390円。15年7月―16年3月期の連結営業利益は前年同期比13%減の16億5700万円だった、と15日に発表。福井、岐阜県を中心に新規出店したことなどから売上高は16%伸びたが、販売費・一般管理費の増加が重しとなった。

  レイ(4317):100円(16%)安の523円とストップ安。16年2月期の連結営業利益は前の期比6.7%減の4億6800万円で、従来想定の6億円も下回ったと15日に発表。第4四半期に売り上げを見込んでいた案件の計上が翌期以降にずれ込んだほか、イベントや展示会の開催が少ない冬期で売上高が伸びなかった。17年2月期は前期比3.9%減の4億5000万円を計画。

  日本空調サービス(4658):3.6%安の534円。16年3月期の連結純利益は8億8000万円と、従来計画の12億円から下振れたもようと15日に発表。国内連結子会社の退職給付債務の算出方法変更に伴う特別損失を計上するため。前の期比では1.1%増が一転、26%減益になる。

  NTN(6472):7.6%安の327円。野村証券は投資判断を「買い」から「中立」、目標株価を750円から400円に下げた。円高展望と産業機械・補修向け事業の停滞を見込んで、同証による17年3月期営業利益予想を520億円から420億円に減額。欧州のカルテル事件に絡む仏プジョーシトロエンによる民事訴訟提起も新たなリスクとして浮上したと指摘した。

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