円上昇、資源国通貨は大幅安-産油国会合が増産凍結で合意できず

更新日時
  • 産油国の合意失敗で再び原油先安観、安全資産求める動き広がる
  • 日本は円高の痛みについてG20から共感得られず

円相場は2014年10月以来、約1年5カ月ぶりの高値に上昇。ドーハでの産油国会合は増産凍結で合意できなかったことから資源国通貨は急落した。

  ニューヨーク時間17日午後4時17分(日本時間18日午前5時17分)現在、円相場は0.5%高の1ドル=108円18銭。カナダ・ドルは1%安の1米ドル=1.2953カナダ・ドルと、4月8日以来の安値。オーストラリア・ドルは1%下落し1豪ドル=0.7646米ドルと、2月5日以来最大の下げ。

  外為市場のトレーダーは石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟の産油国によるドーハ会合が供給抑制の合意なく終了したのを受け、安全資産として円買いに動いた。原油相場は2月以降、50%余り上昇し、世界の高利回り資産価格を後押ししてきたが、増産凍結の合意がまとまらず相場は再び崩れる恐れがある。

  日本銀行が景気下支えに向けた金融刺激策の一環としてマイナス金利策を導入したにもかかわらず、円は年初来で11%近く上昇した。日本の当局が円高基調を逆転させる介入に消極的な姿勢と受け止められる中、ヘッジファンドなど大口投機家は円高を見込む取引を進めている。

  先週ワシントンで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、日本は円高の痛みに関して他の参加国から共感をほとんど得られなかった。ルー米財務長官はG20閉幕後、日本が内需促進に重点を置く必要性を指摘。為替市場の動きは「秩序を保っている」とも述べ、米国が円売り介入を正当と見なさない考えを示唆した。

原題:Yen Jumps, Commodity-Linked Currencies Tumble as Doha Talks Fail(抜粋)

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