ドーハ産油国会合、原油増産凍結で合意できず-イランが欠席

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  • 合意草案に同意していた一部の国が会合直前に翻意-露エネルギー相
  • 合意に至らなかったことで原油急落公算大-コロンビア大ボードフ氏

石油輸出国機構(OPEC)加盟国や非加盟の他産油国が参加したカタールの首都ドーハでの会合は、増産凍結で合意できなかった。これにより原油相場が再び大幅に下落する恐れがある。

  17日の同会合は当初の予定時間を大幅に超え、最終合意がないまま終了した。増産を計画するイランは同会合を欠席した。ロシアのノバク・エネルギー相が会合終了後に記者団に語ったところによれば、サウジアラビアなど湾岸諸国が、イランを含む全OPEC加盟国が参加しない合意には同意しない姿勢を示し、協議は暗礁に乗り上げたという。

  コロンビア大学グローバル・エナジー・ポリシー・センターのジェーソン・ボードフ所長は「市場はドーハ会合に期待していたことから、増産凍結で合意できなかったことが原油相場急落を引き起こす可能性が高い」と指摘。「サウジが合意を阻んだとみられるが、このことはサウジの原油政策がイランとの間で続く地政学的争いによって動かされていることを示す」と分析した。

  ノバク・エネルギー相は記者会見で、合意に至らなかったことはロシアにとって予想外だったと発言。2月に増産凍結で暫定合意したサウジとカタール、ベネズエラ、ロシアの当局者は16日に合意草案に同意したが、翌日の会合の直前になって一部の国が翻意し、会合では「激論」が交わされたと述べた。

  同相はまた、合意が成立していれば市場の再均衡化達成の時期は6カ月早まった可能性があるが、このままでは来年半ばまでかかりそうだと発言。今後の合意見通しについて、「ロシアは以前ほど楽観的にはならない」が、「可能性は閉ざされていない」と述べた。

  カタールのサダ・エネルギー相は会合終了後に記者会見し、OPEC加盟国は内部の話し合いと、他の産油国との協議を6月まで続けると述べた。次回のOPEC会合は6月2日に予定されている。

  サウジのムハンマド・ビン・サルマン副皇太子は14日のインタビューで、「全ての主要産油国が足並みをそろえない限り、われわれも増産凍結に踏み切らない」と発言。「凍結しない場合は、あらゆる機会を捉えて原油を売ることになろう」と語った。

  同副皇太子は同国が即時に原油生産を日量1150万バレルへと引き上げ、「われわれが望むなら」さらに6-9カ月後に1250万バレルまで増やす可能性があると述べた。ブルームバーグの集計データによれば、先月のサウジ生産量は日量1020万バレルだった。

  コンサルタント会社エナジー・アスペクツの石油担当チーフアナリスト、アムリタ・セン氏(ロンドン在勤)は「あすはかなり大幅な相場下落があるだろう」と分析。ただクウェートの石油産業のストで生産が減少するため、下げ幅は限られる可能性もあると指摘した。

原題:Oil-Freeze Talks End in Failure Amid Saudi Demands Over Iran (2)(抜粋)

(2段落目以降にロシア閣僚の発言などを追加して更新します.)
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