欧州債(15日):軒並み上昇、低インフレ継続見通しと国債償還に注目

  • アイルランドとイタリアの国債償還が支援要因
  • ドイツ10年債は週間では3月11日終了週以来の値下がり

15日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が軒並み上昇した。低インフレが長期化するとの見通しに加え、国債の償還に対して発行が減っていることも支援要因。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債は週間ベースで1カ月ぶりの値下がりとなったものの、原油相場の3日続落を背景に下げ幅は縮めた。スペイン債のパフォーマンスは今週、ドイツ債を上回った。5年債162億ユーロ相当がこの日に償還を迎えたイタリアの国債も需要が強まった。アイルランドは18日に73億ユーロ相当を償還する。

  将来のインフレ率を示唆する指標は、欧州中央銀行(ECB)が目安とする2%弱の達成には依然として程遠い状況を示しており、これが欧州債の強気派に自信を与えている。今週の一時期は激しく売られたものの、ドイツ10年債の利回りが昨年4月に過去最低を更新後に見られた買い手不在の状況とは異なるとみるためだ。

  BNPパリバのG10金利戦略責任者、ローレンス・マトキン氏は「向こう数週間に需給バランスが変わり、国債供給がネットベースで大きくマイナスとなるため実質利回りが大きく低下するとみている」とリポートで指摘。「向こう数日以降も中核国の欧州債に強気の姿勢を続け、利回り曲線はフラット化すると予想する」とも記した。

  ロンドン時間午後4時34分現在、ドイツ10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.13%。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還)の価格は0.345上げて103.59。今週全体では利回りは4bp上昇した。

  スペイン10年債利回りはこの日、ほぼ変わらずの1.51%。ドイツ債に対する利回り上乗せ幅は137bpと、前週末の143bpから縮まった。イタリア10年債利回りは1.34%。

原題:Europe’s Bonds Advance as Focus Turns to Data, Redemptions(抜粋)

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