中国の高リスク融資142兆円相当、潜在的損失GDP7%相当-IMF

  • IMFが最新の国際金融安定性報告書で指摘
  • 「潜在的にリスクにさらされている」のは商業融資総額の15.5%相当

中国では利払いに十分対応できる所得のない借り手に推定1兆3000億ドル(約142兆円)の融資が提供されており、潜在的な損失が国内総生産(GDP)の7%相当に上る。国際通貨基金(IMF)が最新の国際金融安定性報告書(GFSR)で指摘した。

  GFSRによれば、「潜在的にリスクにさらされている」融資は商業貸出総額の15.5%相当。中国銀行監督当局は、不良債権などを含めた問題融資債権の比率を5.5%としている。

  潜在的なリスクを抱えた融資は、銀行や監督当局が報告している不良債権と同じではないとIMFは説明。借り手は利払いを履行するために資産の売却が可能であり、銀行側は損失回避に向けて担保回収や資産差し押さえの措置を講じることができる。

  IMFによると、損失率を60%と想定した場合、その種の高リスク融資に起因する銀行の潜在的な損失は7560億ドルに達すると考えられるが、損失額は銀行システムの2015年税引き前利益(推計)の1.9年分にとどまるため、対処可能だという。

  IMFは企業セクターの脆弱(ぜいじゃく)性の増大に対処する「迅速な行動」を促す一方、不動産や製造業、小売業、卸売業、鉱業、鉄鋼業などのセクターにリスクが集中しており、これらの業界はレバレッジ(借り入れ)比率が高く、赤字企業の割合も多いと分析した。

原題:China May Have $1.3 Trillion of Risky Loans, IMF Report Shows(抜粋)

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