銀行、収入が減っても株価を上げる秘訣-人員削減と支店閉鎖

  • JPモルガンとBofAは経費が減少し株価が上昇
  • ウェルズ・ファーゴは費用増加でさえないパフォーマンス

銀行は収入を増やせない時でも投資家を喜ばせる方法を見つけた。報酬を減らす、行員を解雇する、支店を閉鎖するなどでコストを減らすことだ。

  JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BofA)は今週、金融株の上げをけん引した。2行とも1-3月(第1四半期)の費用の減少幅がアナリスト予想を上回った。一方、費用と従業員数が増えたウェルズ・ファーゴは14日の米市場で大手米銀の中でパフォーマンスが最低だった。

  低金利が続きトレーディングからの収益が低迷するこの時代、銀行は収入が減る中でコスト調整だけが利益を高める手段となっている。昨年の大手米銀5行の合計利益は金融危機前以来の高水準だったが、これは2万人以上を削減し経費を13%減らした成果だった。

  BofAでは第1四半期の費用が6.4%減の148億ドル(約1兆6000億円)となり、ウェルズ・ファーゴのアナリスト、マシュー・バーネル氏の予想(151億ドル)を下回った。同氏はBofAの決算について「堅実なコスト管理が分かる」内容だと評価した。3月末の行員数と支店数は前年同期に比べ、 それぞれ6475人、146店少なかった。第1四半期は6.7%の減収だったが、支出を減らしたことがその影響を和らげた。

  ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は14日のアナリストとの電話会議で、「まだすることがたくさんある」と述べた。

  JPモルガンの13日の発表によれば、同行の従業員数は過去1年で3725人減った。報酬を削減したことや法的費用が減ったことが寄与し、利益はアナリスト予想を上回った。金利外費用は7%減の138億ドル。バーネル氏の予想は149億ドルだった。投資銀行部門の報酬費用は前年同期比14%減で、金額ベースで4億2000万ドル以上減った。

  エドワード・ジョーンズのアナリスト、シャノン・ステム氏は「銀行株はあまりにも悪いニュースを織り込んでいるので、少しでも前進の兆候があれば歓迎される。費用サイドにチャンスがある」と話した。

  ウェルズ・ファーゴでは経費が前年同期比4.2%増の130億ドルとなり、人員数は昨年に比べ2600人増えた。

  14日の株価はBofAとJPモルガンが前日比上昇だったが、ウェルズ・ファーゴは下落した。

原題:Revenue Down? No Problem: Bank Stocks Climb With Cost Cuts(抜粋)

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