IMF:ギリシャ債務は持続不可能-EUは「帳尻合う」との立場維持

  • ラガルドIMF専務理事:債務再編が必要、多様な形態が可能
  • ユーログループ議長:償還延長など既に多くのことをしてきた

国際通貨基金(IMF)は14日、ギリシャが欧州委員会など債権者と交渉中の改革案の下では支払いを維持できないのではないかとの疑念を表明した。一方、欧州側は既にギリシャに対しかなりの債務救済を行ったと主張した。

  ラガルドIMF専務理事はワシントンで、「現在、債務は想定通り、持続不可能となっており、必要なのは債務再編だ」と発言した。

  ラガルド専務理事は860億ユーロ(約10兆6000億円)の救済と引き換えに課した財政再建目標をギリシャが達成できるか、自分は懐疑的だと述べた。欧州委などは現在、救済プログラムの第2回支援供与に向けギリシャ改革の進展状況を審査している。同プログラムでギリシャは、利払い費を除く基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字幅を国内総生産(GDP)比で2018年に3.5%にするよう求められている。

  IMFはこれまで、新たな融資供与に乗り出す可能性があると表明してきた。しかしラガルド専務理事はこの日、「現実主義と持続可能性」に基づくギリシャの再建計画をIMFは望んでいると語った。

  ラガルド専務理事は「ギリシャ経済の将来に関して、現実離れした夢物語は受け入れられない」と指摘。ユーロ圏各国によるギリシャ債務救済は必ずしも元本「減免」を含む必要はなく、償還延長や利子引き下げなどの形も取り得ると説明した。
  
  同専務理事はギリシャが改革を通じて支出を削減すればするほど、債務再編の必要性は減るだろうとした上で、「最終的に帳尻を合わせる必要がある」と述べた。

  一方、欧州連合(EU)は既にギリシャの帳尻は合っているという立場だ。ユーロ圏財務相のスポークスマンは14日、ギリシャ債務が持続不可能との見方を否定した。

  ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のデイセルブルム議長(オランダ財務相)は「われわれは持続可能性を高めるために、利子引き下げや償還延長など既に多くのことをしてきた。従って、向こう5-10年間に債務返済で重大な問題が生じるとは思わない。ギリシャは年間ベースで返済できると私は考える」と語った。ただギリシャの成長の勢いが弱い場合は同国債務の管理を容易にするため、ユーロ圏各国は追加措置に乗り出す可能性があると述べた。

  ラガルド専務理事はギリシャ救済におけるIMFの役割について、「われわれは背を向けない」としながらも、「ギリシャの公約への取り組みや欧州パートナーが引き受ける役割次第で、われわれの関与の仕方は変わる可能性がある」と付け加えた。

原題:IMF Says Greek Debt Numbers Don’t Add Up as EU Defends Its Plan(抜粋)

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