英中銀:「Brexit」が成長の重し、政策金利0.5%で据え置き

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  • EU離脱を問う国民投票までの時期はデータに慎重に対応する
  • 離脱決定ならポンド相場と資産価格に大きな影響を与える公算

イングランド銀行(英中央銀行)の当局者らは英国の欧州連合(EU)離脱(「Brexit」)の恐れが既に、成長の重しとなっている可能性があるとの見解で一致した。中銀は政策金利を過去最低で据え置いた。

  9人から成る金融政策委員会(MPC)は全会一致で0.5%での金利据え置きを決めた。14日に公表された前日の決定についての議事録は、離脱が政策に対してどのような意味を持つか、政策担当者が検討したことを明らかにした。前回に比べ強い論調で、離脱が選ばれた場合には資産価格とポンド相場に「大きな影響」を与える公算があると当局者らは指摘した。

  議事録は「EUをめぐる国民投票に関連した不透明が、一部の活動の重しとなり始めている兆候が幾つかある。設備投資や商業用不動産取引などの決定が先送りされている」と分析し、「1-6月(上期)に幾分の成長鈍化をもたらす可能性がある」との見解を示した。

  当局者らは国民投票までの時期のデータには「より慎重に」対応する意向だ。最近の指標は景気の勢い鈍化を示唆していた。

  議事録によれば、当局者らは事業や採用の決定、株式発行、プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資が既に先送りされているとの報告を指摘するとともに、商業用不動産取引の顕著な減速にも言及した。

  国民が離脱を選択した場合は「輸出の伸びなどの景気見通しに不透明が長期間続く恐れがある。こうした不透明感が短期的に需要を押し下げる公算が大きい」と予測。離脱なら「資産価格、特に為替レートに大きな影響を与え得る」とした上で、「国民投票の結果にかかわらず、MPCは持てる手段を駆使してインフレに関する責務を果たす」と表明した。

原題:BOE Says Brexit May Weigh on Growth as Key Rate Kept at 0.5% (1)(抜粋)

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