習主席のタブー言及の投稿文、数時間ネットに掲載-パナマ文書関連

  • 親族の問題に対する習主席の処理を称賛した文章
  • 「慎重に計算された」取り組みの可能性と米大教授

「パナマ文書」と呼ばれる世界の富裕層のオフショア口座に関する資料に中国の習近平国家主席の親族の名前が載っていた問題をめぐり、習主席の対応を擁護する匿名の投稿文が中国のニュースポータルサイトに一時掲載された。だが記事はその後、検閲部門が削除。中国当局が指導部の資産に関する議論に神経過敏になっていることが示唆された。

  「習主席は子どもたちや親族を適切に管理していたのか否か」という題名のこの投稿文は、パナマの法律事務所からの流出文書で発覚した問題に同主席が恐れる理由は全くないと主張する内容。幾つかのオンライン・ニュースポータルに掲載され、その後ソーシャルメディアに転載されて広がったが、数時間後に読めなくなった。

  上海に本拠を置くウェブサイト、界面に現地時間12日午後5時(日本時間同6時)時点で掲載されていた投稿文は、「パナマ文書は習主席に重大な害をもたらすものではない。むしろ習主席が、文書流出の数年前に親族に対する管理を始め、状況をコントロールしていたことを証明した」とし、「パナマ文書を習主席批判に使うのはナンセンスだ」とする内容だった。

  シカゴ大学北京センターのディレクターである楊大力教授(政治学)は投稿文の掲載について、「新興メディアが善かれと思って行ったこと」か、あるいはパナマ文書をめぐる世間の懸念に対処するための「慎重に計算された」取り組みのどちらかだと分析。「文章に含まれている情報は個々には知られているが、そのまとめ方には明らかに習主席を擁護する狙いがある。投稿文を短時間掲載する目的は既に達せられた」と述べた。
 
原題:Xi Article That Touches on the Taboo Lives for Few Hours on Web(抜粋)

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