黒田日銀総裁:マイナス金利なければ国内市場はさらに悪化していた

  • マイナス金利が裏目に出たとは思わないと訪米中の黒田総裁が発言
  • 日銀は必要ならちゅうちょなく追加的な金融刺激策を実行すると総裁

訪米中の日本銀行の黒田東彦総裁は13日、日銀がマイナス金利を導入していなかったら国内金融市場はもっと悪い状況になっていただろうと述べ、マイナス金利が望ましくない影響をもたらしたとの見方を否定した。

  黒田総裁はニューヨークのコロンビア大学での質疑応答で、「マイナス金利の導入が裏目に出たとか、円高・日本株安を引き起こしたとは思っていない。それどころか、マイナス金利付きの質的・量的金融緩和(QQE)を導入していなかったら、日本の金融市場は一層悪くなっていただろう」と語った。

  国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合や20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議出席のため米国を訪れた黒田総裁は、日銀の現在の金融政策が所期の成果をもたらしており、将来的にインフレ目標2%の達成を促すとの見解をあらためて示し、必要ならちゅうちょなく追加の金融刺激策を実行すると発言。日銀の政策は為替市場をターゲットにしていないという従来の主張を繰り返した。

  同総裁はまた、マイナス金利を銀行や資金利用への課税と見なすのは正しくないと反論。マイナス金利が銀行の利益を過度に押し下げることはなく、国内のインフレに寄与するようになれば銀行にとって結局プラスに働くと主張した。

  さらに日銀が購入する国債が不足し、金融緩和が続かなくなるのではないかとの懸念について、黒田総裁は現時点で障害はないとの認識を明らかにした。

原題:Kuroda Says Markets Would Have Been Worse Without Negative Rate(抜粋)

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