謎に包まれた中国株式市場の「キング」-政府系巨人の取引明らかに

  • 中国企業各社の年次報告書で実態が見えてきた
  • 銀行や国有企業、消費関連銘柄を選好-小型株は避ける

中国金融界は政府系の巨大投資主体、中国証券金融を「王(キング)」と呼ぶ。この中国証券金融は、世界2位の中国株式市場を動かすとてつもない力を持つ。

  中国当局は昨夏の株式相場急落を受けて4800億ドル(現行レートで約52兆5000億円)超の資金を中国証券金融に注入したが、その投資方針は謎に包まれていたため、その戦略に追随しようとする投資家や空売り投資家の間で臆測が飛び交っていた。しかし、中国企業の年次報告書で開示を義務付けられた株主情報をまとめたところ、中国証券金融の取引実態に関してこれまでで最も詳細な姿が明らかになった。

  各社の届け出は、中国証券金融に付いた「キング」のニックネームが決して大げさではないことを示している。証券金融は中国の大企業ほぼ全てを含む600社余りで、上位10位以内の株主となっている。ベンチマークにおけるウエートが高い銀行や国有企業、消費関連銘柄を多く保有する一方、相対的に市場への影響力が小さい小型株は避けている。証券金融が規律ある投資家であることも分かった。収益性が平均を上回る企業を対象とし、どの企業に対しても投資比率を発行済み株式総数の約3%にとどめている。

  ピクテ・アセット・マネジメントの中華圏株式責任者ポーリーン・ダン氏(香港在勤)は「これで中国政府の戦略をもう少し深く知ることができる」と述べた。

原題:China’s Mysterious Stock-Market King Reveals Its Trading Secrets(抜粋)

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