米石油会社の痛手深まる-銀行の与信枠、2014年半ば以降で最大の削減

  • 原油価格が1バレル=40ドル近辺で推移し、銀行は融資削減
  • 銀行は経営難に陥ったエネルギー企業の借り入れ拡大を阻止

多額の債務を抱える米シェール企業チェサピーク・エナジーは今週、同社が保有するほぼ全てを担保とすれば40億ドル(約4400億円)の与信枠を維持できるとの見解を示した。

  多くの競合企業の状況はさらに悪い。数十年ぶりの原油価格低迷がほぼ2年に及び、JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴ、バンク・オブ・アメリカ(BofA)などの銀行は経営難のエネルギー企業への与信枠を削減している。エネルギー価格は回復しそうにないという暗黙の了解が広がっており、状況の改善を期待して銀行が掘削会社に対して寛大な姿勢を示していた昨年とは事態が一変している。

  ブルームバーグが集計したデータによれば、銀行は今年に入り石油・ガス生産会社36社の与信枠を12%に相当する総額56億ドルをカットした。原油価格が下落し始めた2014年半ば以降で最も厳しい削減となっている。

  そして、それはまだ終わっていない。銀行は年に2回のエネルギー関連融資の見直しの最中で、投資不適格(ジャンク)級企業に対する融資をどの程度継続するかを石油・ガス埋蔵量の価値に基づいて決定する見通しだ。原油価格が1バレル=40ドル近辺で推移しているため、掘削各社の資産価値は2年前を大きく下回っている。

  120億ドル余りを運用するカルバート・インベストメンツ(メリーランド州)の資産運用担当者、マシュー・ダッチ氏は「資金が必要な時までは銀行は親友のようなものだ。現在のようにエネルギーセクターで問題が起こると、銀行はコントロールを強めようとする」と述べた。BofAやJPモルガン、ウェルズ・ファーゴの担当者はコメントを控えた。

原題:Oil Drillers Feel the Pain as Banks Slash Their Credit Lines (2)(抜粋)

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