【個別銘柄】決算評価のイオン上昇、鉄鋼強い、ガリバーは下落率1位

更新日時

14日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  イオン(8267):前日比5.4%高の1665円。2016年2月期の連結営業利益は前の期比25%増の1770億円だった、と13日に発表。都市部居住者向け食品スーパーなどを含むSM・DS事業が好調、ドラッグ・ファーマシーや金融、ディベロッパー、サービス・専門店各事業の伸びも寄与した。17年2月期は前期比7.4%増の1900億円、1株配当は30円と前期28円からの増配を見込む。野村証券は、SM事業のマックスバリュ各社の収益性改善に即効性が出たほか、イオンスタイルなど高付加価値路線へ変更したGMS事業にも改善の兆候が出てきたと分析。同業他社の閉店加速もあり、GMSの改善は続くとみている。

  JFEホールディングス(5411):5.8%高の1771.5円。クレディ・スイス証券は13日、投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」、目標株価を1500円から1900円に上げた。新興国経済の回復に加え、米ドル安や中国の供給削減期待などからアジアの鉄鋼市況が急回復し、輸出スプレッドも大きく改善する可能性が高いと指摘。17年3月期の連結経常利益予想を1050億円から1460億円に増額した。16年3月期の会社計画は650億円。鉄鋼株全般に見直し買いが強まり、神戸製鋼所(5406)も8.3%高の118円、新日鉄住金(5401)も4.6%高の2400.5円。

  JR東海(9022):5.9%高の1万9975円。SMBC日興証券は13日、投資判断を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」、目標株価を2万3100円から2万4000円に上げた。今期は東京ディズニーシーとユニバーサル・スタジオ・ジャパンの15周年など東京-大阪間のイベントが豊富で、旅行需要が期待されると指摘。東海道新幹線の堅調な収入継続、リニアの建設受注進捗(しんちょく)などでリニアリスクも減退するとみている。17年3月期の連結営業利益予想は5850億円、18年3月期は6160億円と予想。16年3月期の会社計画は5450億円。

  任天堂(7974):4.1%高の1万6875円。モルガン・スタンレーMUFG証券は13日付のリポートで、同社初のスマートフォン向けゲーム「ミートモ」の累計ダウンロード数が800万件、累計売上高が約8000万円になったと推計されると言及した。

  ローソン(2651):3.4%安の8790円。16年2月期の連結純利益は前の期比4%減の314億円と13日に発表、従来計画の352億円に対し未達だった。野村証券は、営業利益ベースではローソン単体が6%減益の一方、成城石井やユナイテッド・シネマが増益とした上で、基準厳格化による減損損失の拡大が純利益の計画未達要因と指摘した。17年2月期純利益の会社計画は前期比13%増の355億円と、市場予想の411億円を下回る。

  ガリバーインターナショナル(7599):13%安の1184円で、東証1部の下落率1位。13日に発表した16年2月期の連結営業利益は、展示販売店舗の小売台数堅調で前の期比42%増の75億4200万円だったが、従来想定の82億円から下振れた。17年2月期計画は市場予想の121億円に対し、前期比43%増の108億円。SMBC日興証券は実績、計画ともにコンセンサスを下回る水準で、全体にネガティブな印象と指摘。ゴールドマン・サックス証券は、過去3カ月の上昇で目標株価の1350円に到達したとし、投資判断を「買い」から「中立」に下げた。

  サイゼリヤ(7581):8.7%安の2089円。13日に発表した15年9月-16年2月期(上期)の連結営業利益は前年同期比35%増の32億1600万円、セグメント別では既存店好調の日本が7割増だった半面、アジアは14%減だった。アジアでは中国経済停滞による売上高の鈍化、人件費高騰が響いた。いちよし経済研究所は、中国の既存店苦戦は出店先商業施設の集客力落ち込みが要因と分析、今後1-2年程度のアジア地区収益は足踏みすると予想した。一方、国内事業の好調が全体をカバーするとみて、投資判断は「B(中立)」を維持した。

  SUMCO(3436):4.2%安の691円。ジェフリーズ証券は13日、目標株価を1100円から620円に下げた。ウエハー需要が想定よりも鈍ると見通しで、16年12月期の連結営業利益予想を180億円から70億円、来期を350億円から150億円に減額した。為替前提も1ドル=120円から110円に変更、投資判断は「ホールド」を継続。

  三菱地所(8802):4%高の2157.5円。17年3月期の連結営業利益は前期推定比で1割程度増の1700億円前後になりそう、と14日付の日本経済新聞朝刊が報道。前期に進んだオフィス空室率の改善と賃料上昇が通期で寄与する、としている。

  有機EL関連銘柄:14日付の日本経済新聞朝刊は、スマートフォン向けパネルで有機ELの採用が拡大、パネルでは韓国勢が先行するが、材料・装置分野では日系メーカーの優位が続くと報じた。関連企業を買う動きが活発化し、発光材料を手掛ける住友化学(4005)が4.6%高の504円。また、中小型株では保土谷化学工業(4112)が10%高の216円、東証2部のケミプロ化成(4960)も16%高の241円など。

  ハマキョウレックス(9037):3.6%高の1846円。大和証券は13日、投資判断を新規に「2(アウトパフォーム)」、目標株価を2300円とした。傘下の近物レックスの立て直し進展で資金使途に変化が出ており、サードパーティーロジスティクス(3PL)を中心に成長へ向け投資を拡大する段階に入っていると分析。キャッシュ創出力から配当性向の見直しにも期待が高まり、同業他社比でディスカウントされたPER評価も割安とみている。17年3月期の営業利益予想は90億円、16年3月期の会社計画は81億円。

  TSIホールディングス(3608):6.5%高の734円。発行済み株式総数の1.8%に当たる200万株、金額で16億円を上限に自社株買いを行うと13日に発表。期間は14日から9月30日まで。

  キリン堂ホールディングス(3194):3.4%安の961円。16年2月期の連結営業利益は前の期比79%増の16億9900万円と、従来計画の22億5000万円を下回ったもようと13日に発表。傘下のドラッグストアであるキリン堂で上期の計画未達を補い切れなかったほか、中国の小売店舗不振も響く。

  北興化学工業(4992):10%高の315円。15年12月-16年2月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比25%増の17億9100万円だった、と13日に発表。主力の農薬事業で国内水稲用の除草剤、殺菌剤の出荷が早まった効果があったほか、ファインケミカル事業の収益性改善も寄与した。

  ホクリヨウ(1384):9%高の1046円。16年8月期の連結営業利益計画を9億4900万円から13億6000万円に上方修正する、と13日に発表。鶏卵相場の堅調などで上振れた上期動向を踏まえたほか、第3四半期以降も円高要因から飼料価格の一段低下を見込んでいるため。前期比では8.4%減益が一転、31%増益になる。

  リーバイ・ストラウス ジャパン(9836):80円(31%)高の339円とストップ高。15年12月-16年2月期(第1四半期)の連結営業損益は5億5200万円の黒字と、前年同期の900万円の赤字から改善したと13日に発表。小売店での冬物商戦が好調、アウトレット店も外国人旅行者の購買意欲に後押しされたほか、採算面では新ライセンス契約で親会社への支払ロイヤルティーが減った。

  わらべや日洋(2918):3.8%安の2264円。16年2月期の連結営業利益は前の期比25%減の30億8800万円だった、と13日に発表。主要顧客のセブン-イレブンの積極出店で売上高は3.7%増えたが、新設した岩手工場の初期赤字、人件費上昇などが響いた。17年2月期は前期比6.9%増の33億円を計画。いちよし経済研究所は今期営業増益率が低い点について、9月に持株会社体制に移行予定で、下期の傘下企業の統合・再編に伴う一過性費用が生じるためと指摘した。

  ソフトバンク・テクノロジー(4726):11%高の1585円。16年3月期の連結営業利益は前の期比65%増の23億円と従来計画の17億円を上回ったもよう、と13日に発表。システム開発、運用保守・サービスおよび物販の売上高が増えた上、プロジェクト管理の強化による利益率改善も進んだ。

  進和(7607):4.5%安の1436円。15年9月-16年2月期(上期)の連結経常利益は前年同期比33%減の13億4200万円だった、と13日に発表。従来計画の17億円からも下振れた。北米や東南アジア、中国での売り上げが減少した上、人員増などによる費用負担、為替差益の減少も響いた。同社は溶接装置・接合材料を扱う商社兼メーカー。

  イオンファンタジー(4343):6.6%高の2263円。16年2月期の連結営業利益は前の期比4.5%増の27億4800万円だった、と13日に発表。国内で主力の遊戯機械の既存店売上高が昨年9月以降に回復、積極出店した海外事業の黒字転換も寄与した。17年2月期は11%増の30億5000万円を計画。海外では中国、フィリピン、インドネシアなどで引き続き100店舗以上の出店を計画している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE