米地区連銀経済報告:物価と賃金は全般的に緩慢なペースで上昇

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米連邦準備制度理事会(FRB)が13日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、2月終わりから4月初めにかけて米国経済は継続的に拡大し、雇用が押し上げられただけでなく、一部で賃金・物価の上昇圧力がようやく表れてきた。

  ベージュブックは「大半の地区が緩慢あるいは緩やかなペースの成長を報告し、今後もそのペースで成長が続くと予想した」と記述した。ベージュブックはまたドル高で打撃を受けていた製造業は全般的に上向いたことを指摘した。

  3月2日に公表された前回のベージュブックでは、「物価はおおむね横ばい」と報告されていたが、この日は「過半数の地区で全般的に物価が緩やかに上昇した。投入原価への圧力は引き続き緩和された」と記述した。エネルギー価格の値下がりが背景にある。 

  アトランタを除く全ての地区連銀が賃金の上昇を報告した。人手不足が一段と厳しく、自発的離職者が増えた職種の大半で賃金が上昇した。

  12地区連銀のうちクリーブランド連銀のみが管轄区全雇用者数の減少を報告した。また同連銀とカンザスシティー連銀の2行は製造業の縮小を指摘した。ボストンやセントルイス、ミネアポリスを含む複数の地区では製造業で設備投資が拡大した。

  次回の連邦公開市場委員会(FOMC)会合を2週間後に控えて、この日発表されたベージュブックは景気の全般的な改善を示した。

  個人消費については大半の地区で「緩慢な」伸びが示され、一部地域では自動車販売が良好だった。住居用、非住居含めた建設はおおむね拡大し、信用環境も大半の地域で改善された。ベージュブックによれば複数の地区でローンをめぐる競争が激化し、商業銀行で純金利マージンが圧迫されている。

  ベージュブックは4月7日までに入手した情報を基にシカゴ連銀が作成した。

原題:Economy in U.S. Delivers Modest Gains in Prices, Wages, Fed Says(抜粋)

(第3段落以降を追加します.)
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