IMF、成長減速と債務増加「スパイラル」の可能性を警告

  • 新興国が原油安などの問題を抱える中、世界の債務は増加
  • 支出削減は悪循環を引き起こす可能性-IMF財政問題責任者

世界の政策当局者は成長鈍化と債務増加が悪循環に陥る「スパイラル」を防ぐ必要があると、国際通貨基金(IMF)が警告した。こうした悪循環により、世界主要国の協調対応が必要になる可能性があるとしている。

  IMFは13日公表した半年に1回の財政モニター報告で、大半の諸国は1年前よりも債務増加の軌道を進んでいると指摘。2015-16年の新興国の財政赤字は世界金融危機当時の水準を上回るとの見通しを示した。こうした諸国が原油安や投資家センチメントの冷え込み、地政学的な緊張の高まりといった問題を抱えていることを理由に挙げた。

  先進国の国内総生産(GDP)成長率が一段と低下すれば、対GDP比での公的および民間債務の水準は増加すると、IMFの財政問題担当トップのビトル・ガスパール氏は指摘。

  ガスパール氏はインタビューで、「そのような状況においては、家計や企業、政府は支出をさらに削減したくなるだろう」と発言。「それは名目GDP成長に下押しの圧力をかける。それが回避しなければならないスパイラルだ」と話した。

  先進国は低成長、低インフレ、高い公的債務の「三つの脅威」に直面していると、IMFは説明している。

原題:IMF Warns of Possible ‘Spiral’ of Waning Growth, Escalating Debt(抜粋)

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