日本経済新聞社、英紙FT買収の成果は極めて長いスパンで判断へ

  • 10年から20年かけて見極める-ロンドンの会議で喜多会長が発言
  • FTは日経にとって必要、高過ぎる買い物とは考えず-喜多会長

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)を2015年に約1600億円で取得した日本経済新聞社は、この買収の成果を極めて長いスパンで判断する構えだ。

  FTが13日にロンドンで開催したデジタルメディア関連の会議で、喜多恒雄会長はわずか5週間でまとまった買収の効果を見極めるには、最長で20年を要する可能性があると述べた。つまり2035年が節目となり得る。

  日経はドイツのアクセル・シュプリンガーと激しい買収合戦を繰り広げた末、7月にFT買収合意を勝ち取った。欧米での経済報道における重要な足場を得たと語った喜多会長は、FT買収への関心を最初に示したのは12年12月だったと振り返った。

  同会長は日経はグローバルな展開を求めていたとし、そのためにFTが必要だったと発言。高過ぎる買い物だとは考えなかったと述べた。

  アクセル・シュプリンガーは日経のFT取得価格は高過ぎたとの見解を示しているが、喜多会長はこの日、買収の成功は10年から20年をかけて見極めると発言。FTをグループ下に置いた日経は、グーグルやフェイスブック、ツイッターなどメディア産業の変革を起こした企業と共働する必要があると指摘。日経とFTは特異な立場にあり、すべてはジャーナリズムということに尽きると述べた。

  FTのジョン・リディング最高経営責任者(CEO)もこの会議に登壇し、活字メディアは構造的かつ循環的に急激な変化を迎えており、紙面広告の減少は「かなり厳しい」と述べた。

原題:Nikkei Chief Takes Very Long View on $1.2 Billion FT Purchase(抜粋)

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