円高進行で香港の小売企業がピンチ-日本製品の輸入コスト上昇

  • 株価にも引き続き下押し圧力がかかるだろう-ストラテジスト
  • 既に暗い小売業界の見通しが、円高進行でさらに悪化

香港の小売業界を取り巻く環境は厳しい。日本製品を取り扱う小売企業にとっては状況はさらに悪化している。

  今年に入ってMSCI香港指数が0.5%下落したのに対し、759店舗を展開するCEC国際控股(CECインターナショナル・ホールディングス)の株価は年初来32%下落した。日本製品を共に販売する国際家居零售(インターナショナル・ハウスウェアーズ・リテール)と永旺香港百貨(イオン・ストアーズ・ホンコン)の株価も少なくとも6%下落した。

  円は1-3月(第1四半期)に対香港ドルで四半期ベースで2009年以来最大の上昇率を記録し、その後も速いペースで上昇を続けている。このため日本から持ち込まれる物品のコストが上昇し、既に停滞気味の小売業界の見通しがさらに悪化。この流れが弱まる気配はほとんどない。ミスター円の異名を持つ榊原英資元財務官は円高・ドル安の継続を予想している。

  第一上海証券のストラテジスト、ライナス・イップ氏(香港在勤)は「円高が日本からの輸入品コストを押し上げており、好ましくない状況に転じている。為替レートと既に悪化している小売り需要で企業は二重苦にある。株価は下押し圧力がかかったまま推移するだろう」と述べた。

  香港を訪れる中国人の減少を背景に香港の2月の小売売上高は21%減と、1999年以来最大の落ち込みとなった。香港政府観光局によると、今年の中国本土からの旅行者数は3.2%減少し、平均支出額も4%減る見込み。

原題:Yen Connection Bruises Hong Kong’s Retailers as Stocks Plunge(抜粋)

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