産油国の増産凍結協議、不調なら価格に深刻な影響及ぶリスクも

  • 長期にわたる期待の高まりで協議不調の場合のリスク高まる:シティ
  • 原油価格が回復する中、合意の合理性揺らぐ:ゴールドマン

石油輸出国機構(OPEC)とロシアによる原油価格押し上げに向けた供給をめぐる2月の暫定合意は奏功しているが、それゆえに今週末開催される産油国会合が不調に終わった場合の潜在的リスクが高まっている恐れがある。

  1月に12年ぶりの安値を付けた北海ブレント原油価格は、サウジアラビアとロシア、カタール、ベネズエラが増産凍結で暫定合意した2月16日以降、30%上昇している。ロシアのエネルギー相は、今月17日にドーハで開催予定の会合での合意の可能性について「楽観的な見方をしている」と表明しているが、米ゴールドマン・サックス・グループは、協議が不調に終わった場合、期待の大きさが「下振れの引き金」になると警鐘を鳴らす。

  シティグループの欧州エネルギー調査責任者、セス・クラインマン氏(ロンドン在勤)は「かなり長期にわたって期待が高まっているため、参加者同士が怒鳴り合って会場から立ち去るような結果に終われば、価格へのネガティブな影響は極めて深刻だ。産油国も恐らく十分に承知している」と指摘する。

  協議をめぐる緊張は目に見える形となっている。ロシアのインタファクス通信は12日、サウジがイランの行動にかかわらず増産凍結を決定する見込みだと報じたが、サウジは増産凍結に参加するかどうかはイラン次第との立場を公に主張している。そのイランは供給抑制の可能性を除外している。イラクは生産を過去最高水準に増やしており、クウェートも同様の計画を発表。ゴールドマンは、価格上昇がOPEC非加盟国の事業継続を後押しする中、合意の合理性は揺らぎつつあると指摘する。

  ゴールドマンの商品調査責任者、ジェフ・カリー氏はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「現在のような環境を1年半経た後で方向転換する理由があるだろうか。生産の減少という面でようやく成果がみられ始めつつある」と指摘。リポートで「会合では具体的な合意に達しないリスクが高い」と述べた。

原題:Oil Producers Risk Severe Impact on Prices If Freeze Deal Fails(抜粋)

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