米エール大の寄付基金、化石燃料関連株式の売却は1000万ドル未満

  • 同基金の運用資産総額は256億ドル、米教育機関で2番目の規模
  • ボストンでは学生グループ「ダイベスト・ハーバード」がデモ

米エール大学寄付基金の運用担当者らが売却した化石燃料関連企業の株式は1000万ドル(約10億9000万円)未満相当にとどまり、環境の持続可能性確保を目指す「当基金の方針に合致していない」との見方を、同基金の運用責任者デービッド・スウェンセン氏が示した。同基金の運用資産総額は256億ドル。

  同大のウェブサイトに12日掲載された書簡によれば、株式公開している石炭生産・販売会社1社の少数の株式を同基金の外部運用者の1人が売却。さらに別の1人の運用担当者が上場オイルサンド企業2社の株式の一部を処分したという。これらの運用担当者名と企業名は明らかにされていない。

  スウェンセン氏によれば、同基金の化石燃料関連業界へのエクスポージャーは昨年6月時点で小規模だった。この書簡は、2014年8月に同氏が外部投資運用者に宛てた書簡を更新したもので、持続可能性確保に向けた大学全体の取り組みを受け、運用者らに対し気候変動と投資について検討することを求めている。

  米国ではここ数年、大学に対し化石燃料関連企業からの投資引き揚げを求める学生の声が高まっており、全米各地のキャンパスでデモが行われている。学生グループ「ダイベスト・ハー バード」が発表した資料によれば、同グループは12日、ボストンのハーバード・マネジメントのオフィスで座り込みを実施。経営難に陥っている石油・ガス会社買収に向けて設立されたプライベートエクイティ(PE、未公開株) 投資会社への最近の投資について、大学側と協議することを要請した。  

原題:Yale’s Big Endowment Sells Less Than $10 Million in Fossil Fuels(抜粋)

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