ローブ氏のヘッジファンドと再保険会社の共生-ゴールドマンも模倣か

  • ローブ氏の再保険会社は同氏のヘッジファンドに9880万ドル支払い
  • アインホーン氏も同じ仕組み採用、他の運用会社も追随

ダニエル・ローブ氏の再保険会社の株価が上がっても下がっても、同氏のヘッジファンド会社は常に勝ち組だ。

  バミューダに籍を置くローブ氏のサード・ポイント再保険は2013年以降、運用会社に手数料や報酬として9880万ドル(約107億円)を支払った。その運用会社とはローブ氏のヘッジファンド、サード・ポイントとその系列会社だ。

  デービッド・アインホーン氏も07年から、ケイマン籍のグリーンライト・キャピタル再保険と自身のDMEアドバイザーズの間で同様の仕組みを持っている。DMEはグリーンライト再保険から運用を請け負い、手数料や成功報酬として2億8000万ドル以上を受け取っている。

  資産運用会社にとってグループの再保険会社は「本質的に恒久的な資本と見なせる」ことからこれを持つのは「有利」だと、投資アドバイスと運用を手掛けるテラピン・アセット・マネジメントのディーン・ロビノ氏が話した。

  サード・ポイント再保険は、同社株が一般投資家にとってローブ氏の運用手腕から恩恵を受ける手段になると説明していた。しかし、同社が株式を公開した13年8月から今年3月31日までのヘッジファンドのリターンが約11%だったのに対し、サード・ポイント再保険の株価は14%下落した。グリーンライト再保険の方は07年5月の株式公開から株価は14%上昇したものの、同月末からのヘッジファンド会社グリーンライト・キャピタルのリターンは50%を超えている。

  ローブ氏のヘッジファンドの広報担当、エリッサ・ドイル氏と再保険のマノジ・グプタ氏はコメントを控えた。アインホーン氏のファンドと再保険会社の外部広報担当者もコメントを避けた。

  再保険会社の運用をファンドが請け負う形は、ファンドが償還請求を受けた場合に保険会社の資金がバッファーとして機能するほか、税制上も有利なため、他社も採用しようとしている。

  ブルームバーグ・ニュースが入手した文書によると、ゴールドマン・サックス・グループは保険会社設立を支援するため昨年15億ドルを集めた。この保険会社は株式公開を計画している。JPモルガン・チェースが過半数株を持つハイブリッジ・キャピタル・マネジメントはワトフォード再保険と提携しており、同社は年内にも新規株式公開(IPO)を申請する公算があると事情に詳しい関係者が述べた。

原題:Dan Loeb’s Hedge Fund Is Biggest Winner in Dan Loeb’s Reinsurer(抜粋)

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