バークレイズの名が消えるプレミアリーグ-テニスのワールドツアーも

  • プレミアリーグは今後7つのジャンルで公式スポンサーを採用へ
  • バークレイズは年間4000万ポンドの冠スポンサー契約を3年前に更新

英銀バークレイズは、サッカーのイングランド・プレミアリーグの世界的人気を新たな市場への進出の足掛かりとして過去15年にわたって利用してきた。しかし、バークレイズの名前を冠するタイトルスポンサー契約は、来月をもって終了する。プレミアリーグが市場拡大志向を続けているのに対し、バークレイズの野心がしぼんでいる状況を反映した出来事といえそうだ。

  バークレイズは年間4000万ポンド(現在の為替レートで約61億8000万円)のタイトルスポンサー契約を3年前に更新したが、同行の戦略はその後劇的に変化した。不正行為の処分対象となった同行は、過去5年間に約200億ポンドの利益を吐き出さざるを得えなくなり、グローバルバンクとしての優位を目指す計画も縮小を余儀なくされた。

  バークレイズは2014年以降にスペインとイタリア、ポルトガルの欧州リテール(小口金融)業務から手を引き、今年3月にはプレミアリーグの最も熱狂的なファンを擁する地域の一つでもあるアジア7カ国からの撤退を発表。やはりプレミアリーグの人気が高いアフリカでも、バークレイズ・アフリカの62%の株式の買い手を探している。

  プレミアリーグだけではない。プロテニス選手協会(ATP)ワールドツアー・ファイナル(最終戦)を含む知名度の高い他のスポーツイベントのスポンサー契約からもバークレイズは降りた。同行のスポンサー契約グローバル責任者ネイサン・ホーマー氏はインタビューで、「自分の企業の名前を一番目立つ場所に掲げてもらうために大金を支払うことは、ビジネスとしてわれわれにとってもはや重要な意味を持たない」と語った。

  プレミアリーグはタイトルスポンサー契約を完全に取りやめる一方、ボールやスポーツテクノロジー、ビールなど7つのジャンルで公式スポンサーをそれぞれ採用し、スポーツ用品・衣料の米ナイキが公式ボールスポンサーとなる。バークレイズはプレミアリーグのオフィシャルバンクにとどまり、プレミアリーグの14チームの取引銀行でもあるため、巨額の報酬を稼ぎ出すプレーヤーやコーチ、資金の潤沢なオーナーらとの関係は今後も維持できそうだ。

  ホーマー氏によると、オフィシャルバンクとしてのスポンサー契約はこれまでのタイトルスポンサーに比べ、約4分の1のコストで済むという。

原題:‘Barclays Premier League’ Winds Down Along With Bank’s Ambitions(抜粋)

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