ゴールドマンの米利上げ予想に債券トレーダーは懐疑的

  • 市場はFRBの姿勢シフトへの準備出来ていないと野村のゴーマン氏
  • 米財務省は3年債と10年債、30年債の入札を今週実施

債券トレーダーは年内の米利上げの確率を50%未満と予想しており、3回の政策金利引き上げを見込むゴールドマン・サックス・グループと大きく食い違っている。

  金利先物市場が現在織り込む年内利上げの確率は約48%と、昨年末時点の90%強から大幅に低下した。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長や他の当局者が、世界経済のリスクが高まっているため米金融当局は金利変更を慎重に進めるべきだとの認識を示したことが背景。

  22のプライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の1社であるゴールドマン・サックスは先週のリポートで、政策当局者らはハト派的スタンスを維持しない可能性があると分析。「われわれの米国担当エコノミストが示している年内3回の利上げ予想に沿った形で、タカ派への再シフトが起こる可能性がある」と指摘した。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによれば、日本時間12日午後1時21分現在、米10年国債(表面利率1.625%、2026年2月償還)の利回りは0.01ポイント上昇の1.74%。価格は1/8下げて98 30/32。

  米財務省は今週12日に3年債(発行額240億ドル)、13日に10年債(同200億ドル)、14日に30年債(同120億ドル)の入札を実施する。投資家の購入意欲が試されることになる。

  野村ホールディングスでアジア太平洋地域の米債トレーディング責任者を務めるジョン・ゴーマン氏(東京在勤)は、現時点では入札は順調に行われるかもしれないものの、「FRBが正しく、市場は間違っているとの認識が人々の間に戻り始め、利上げが行われれば、こうした入札は数カ月後には全く異なる様子になるだろう」と指摘。「市場は準備が出来ていない」と述べた。

原題:Bond Traders Show Skepticism of Goldman’s Forecast for Fed Hikes(抜粋)

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