求む中国人1万人-上海ディズニーで上質な顧客サービス提供なるか

民族舞踊家のチョウ・チエンさんは最近、鉄道で半日余りをかけて上海に行き、就職説明会に出席した。米ウォルト・ディズニーが6月16日に開園する上海ディズニーランドで働きたいと思ったからだ。北京語で初めて上演されることになるミュージカル「ライオンキング」に出演したいと考えている。

  「30歳になる前に有名になりたい」と言う26歳のチョウさんによれば、何年も大小の舞台で演じてきたが大きな前進はなかった。「ディズニーは世界的に有名なブランドだ。僕にはぴったりの舞台だと思う」と話す。

  ディズニーは上海ディーズニーランドのスタッフ募集活動でそのブランド力を活用している。上海ディーズニーランドは同社にとって世界で6カ所目のテーマパークとなり、ロバート・アイガー最高経営責任者(CEO)は創業者が1960年代にフロリダ州中部で土地を買い入れて以来の大きなビジネス機会だとしている。2012年には建設支援のためエンジニアリングやデザインなどの分野で高度な技能を持つ専門家100人を募集した。

  アイガーCEOは昨年、離職が極めて頻繁で顧客サービスが均一でないことが国際的な企業にとって問題となり得る中国で、上海ディズニーランドは約1万人のスタッフを採用することになるだろうと述べていた。

  スタッフ募集を請け負うケリー・サービスの香港ディレクター、サラ・ウォン氏は「ディズニーにとっては顧客サービス重視が非常に重要だが、まだ会社側の基準と一般的な中国人の基準の間には大きなギャップがある」と指摘。「とにかく採用するのは10人ではなく、1万人だ」と語った。

人材には限り

  コンサルティング会社エイコムのアジア太平洋地域エコノミクス担当バイスプレジデント、クリス・ヨシイ氏は「テーマパーク業界は比較的小さく、確保できる人材には限りがある。テーマパーク業務のプログラムを提供している大学があるとは思えない」と話した。

  事情を知る関係者によれば、上海ディズニーランドで働くスタッフは現時点で約8000人が集まっている。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に述べたところによると、ディズニーランドとホテル業務、飲食店、商品販売の担当者の採用活動は昨年10月に始まった。ディズニーは電子メールで、賃金は地元の基準に合わせ、それぞれの職務を反映させるとコメントした。

原題:Wanted: 10,000 Chinese to Create Some Magic at Shanghai Disney(抜粋)

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