米アルコア:1-3月期は大幅減益、アルミ市場の見通し引き下げ

更新日時
  • 1-3月期純利益は92%減の1600万ドル
  • アルミ消費見通しを6%増から5%増に下方修正

米アルコアが11日発表した1-3月(第1四半期)決算は大幅減益となった。会社2分割の準備を進めている同社はアルミ市場と航空宇宙市場の見通しを下方修正した。株価は時間外取引で下落。

  発表資料によると、純利益は1600万ドル(約17億円)と、前年同期の1億9500万ドルに比べ92%減少。一時的項目を除いた1株利益は7セントと、ブルームバーグが集計したアナリスト14人の予想平均である2セントを上回った。売上高は49億5000万ドルに減少した。平均アルミ価格は1年前に比べて16%下落した。

  アルミナと第一次金属を生産する部門の営業利益は落ち込んだ一方、3つの加工製造部門は増益だった。クラウス・クラインフェルド最高経営責任者(CEO)がアルコアを今年、精錬・精製を手掛ける川上部門と自動車や航空機用のアルミ部品を製造する川下部門に分離する理由は、こうした部門ごとの業績の乖離(かいり)に表れている。同CEOは川下部門を担う新会社アルコニックを率いる予定。

  マッコーリーのアナリスト、アンソニー・ヤング氏は電話インタビューで、アルコアがエンジニア製品・ソリューション部門の収益見通しを引き下げたことで「多少の失望があるだろう」と指摘。「これはアルコニック(川下部門の新会社名) の土台であり、この事業が従来考えられていたほど好調でなければ、長期的な評価に悪影響が及ぶ恐れがある」と述べた。

  決算は11日の通常取引終了後に発表された。アルコアの株価は時間外取引で現地時間午後5時11分(日本時間12日午前6時11分)現在、3.8%安の9.37ドル。

  アルコアは中国の需要鈍化を背景に、2016年のアルミの世界需要見通しを引き下げ、供給不足の予想も縮小方向に修正した。航空宇宙産業に関しては、16年の世界売上高を6-8%増とし、15年10-12月(第4四半期)時点の予想(8-9%増)から下方修正した。

  アルコアは1-3月期にエンジニア製品とソリューション部門で600人を削減しており、さらに400人を減らす計画。加えて、現在の市場環境を踏まえ最大1000人を追加削減することも検討していることを明らかにした。

原題:Alcoa Earnings Slump as Aluminum Slowdown Blunts Parts Push (2)(抜粋)

(アナリストのコメントや市場見通しを追加して更新します.)
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