米国株:下落、四半期決算発表の本格化控え不安が高まる

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11日の米国株は下落。取引終盤にそれまでの上昇分を消した。投資家は金融危機以来と予測される厳しい四半期決算の発表に備えている。

  S&P500種株価指数は前営業日比0.3%安の2041.99。S&P500種の中で年初来のパフォーマンスが最も悪かった金融株は、この日は上昇した。JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックス・グループはいずれも高い。ダウ工業株30種平均は20.55ドル(0.1%)安の17556.41ドル。

  オッペンハイマーのジョン・ストルツファス氏は「疑いや不安が高まっている。大抵は決算シーズンをめぐるものだ。結局のところ市場は不安を乗り越えて、株価の上げを取り戻すしかない」と続けた。

  11日の取引終了後に発表されたアルコア決算を皮切りに、第1四半期の決算シーズンがスタートした。同社1-3月期の1株当たり利益は7セントと、アナリスト予想を5セント上回った。売上高49億5000万ドルは予想の52億ドルに届かず、株価は引け後の電子取引で一時0.4%下落した。

  アナリスト予想では米企業の第1四半期利益は10%減が見込まれている。特に銀行では20%減益が予想されている。今週はJPモルガンやバンク・オブ・アメリカ(BofA)、シティグループが決算を発表する。

  この日はチェサピーク・エナジーが20%急伸。2019年に満期を迎える40億ドルの有担保リボルビング信用枠に関する銀行団との合意内容を修正した。

  ヤフーは1.1%高。英紙デーリー・メールの親会社デーリー・メール・アンド・ゼネラル・トラスト(DMGT)は、ヤフーを買収する可能性について複数の企業と協議中であると明らかにした。

  バイオテクノロジー企業は下落。ナスダック・バイオテクノロジー株価指数は3営業日連続で下げた。エンドー・インターナショナルは8%安、インシス・セラピューティクスは19%急落した。

  ハーツ・グローバル・ホールディングスは11%安。2016年の米レンタカー収入は横ばいか1.5%減と予想したことがきっかけ。従来予想では1.5%以上の増収が見込まれていた。同業のエイビス・バジェット・グループも安い。

  アンダーアーマーのクラスA株式は5.5%安。モルガン・スタンレーが目標株価を32ドルと、先週末の株価終値を27%下回る水準に引き下げたことが嫌気された。

  米石油掘削機器メーカー最大手のナショナル・オイルウェル・バーコ(NOV)は6.2%下落。同社が発表した暫定集計によれば、第1四半期売上高は前四半期比約20%減の21億6000万ドルだった。   

原題:U.S. Stocks Fall as Alcoa Kicks Off Quarterly Earnings Season(抜粋)

(第2四半期に追記し、第5段落以降を追加します.)
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