米企業決算シーズン、ゴールドマンが株式市場を懸念する3つの理由

ゴールドマン・サックス・グループは、今年末のS&P500種株価指数が現時点からわずか3%高にとどまると予想している。米国では近く1-3月の決算発表シーズンが幕を開けるが、短期的には一層悲観的だ。

  米国株担当チーフストラテジストのデービッド・コスティン氏率いるチームは週初に発行するリポートで、「目先のリスクは下振れ方向に傾いている」と指摘。ゴールドマンではポジションを買い余力の半分程度にして様子見の姿勢をとっており、その理由を以下に説明する。

1.エネルギーと銀行
  原油価格は依然40ドル前後。このためゴールドマンはエネルギー各社が減損計上を迫られると予想し、利益見通しを引き下げている。この問題は銀行を懸念する理由の一部でもある。コスティン氏らは「当社アナリストはエネルギー業界を相手にしたカウンターパーティリスク、資本市場活動の減速、資産運用担当者にとって厳しい四半期だったことなど悪材料のリストを羅列した」とし、「金融企業の1株利益(EPS)は最大25%減少するとみている」と述べた。

2.控えめな収益見通し
  2008年以降、企業幹部は控えめな収益見通しを打ち出し、市場予想を下回る傾向がある。これは株価にとって逆風で、すでに控えめなEPS予想をアナリストが一段と引き下げる恐れもある。ゴールドマンの調査によると、「2006年以降に約2割の企業が決算発表で『来期』の見通しを示したが、うち73%は市場のコンセンサスを下回った」という。さらに「深刻な金融危機を経て、収益予想はますます控えめになっている。2012年以降はコンセンサス以下の企業数が平均を上回り続けている」と説明した。

3.自社株買い
  コスティン氏はこれに関して以前にも警告を発したが、今回あらためて注意を喚起した。企業が自社株買いの購入を控える決算発表前のブラックアウト期間に、ゴールドマンは株式市場への資金流入が33%減少すると予想。自社株買いは現在の米国株で唯一の買い手であるため、この減少は大きく響くかもしれないと指摘した。ブルームバーグがこれまでに発表したリポートでは、先進国市場の企業は今年3月までの1年間に金額ベースで過去最大の自社株買いを行っていた。

原題:Goldman Has Three Reasons to Be Worried About Stocks This Earnings Season(抜粋)

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