米インテルCEOによるクアルコム幹部招聘、上級幹部の不満あおる

  • 複数の部門責任者が退社、レンドゥチンタラ氏採用後
  • 決算発表前の経営陣刷新をアナリストらは懸念

世界最大の半導体メーカー、米インテルのブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)が長年の慣習を打ち破って同社のナンバー2に競合企業クアルコムからマーシー・レンドゥチンタラ氏を引き抜いて採用したことが上級幹部の間で波紋を呼んでいる。

  携帯電話向け半導体市場への食い込みで苦戦するインテルに、この分野で多くの功績を持つレンドゥチンタラ氏が加わった。ただ、同氏採用後に数人の上級幹部が退社し、事態が悪化するとアナリストらは懸念している。

  次期CEOと目されていたPC・モバイル部門責任者のカーク・スコーゲン氏が「新たなキャリアチャンス」を求めて今月に入ってから退社したほか、勤続20年のインターネット・オブ・シングス(IoT、モノのインターネット)部門で責任者を務めるダグ・デービス氏は年内に退任する。昨年11月にインテル入社したレンドゥチンタラ氏は、エンジニアリング部門責任者ならびに創設されたPCと携帯端末向け半導体を含む部門の社長に就任した。この人事により、組織上ではスコーゲン、デービス両氏の上に立つことになった。

  サンフォード・C・バーンスティーンのアナリスト、ステーシー・ラスゴン氏は、四半期決算発表を数週間後に控えた大事な時期にこうした騒ぎが起こるのは、インテルの業績に問題があるのではないかとの不安を招きかねないと指摘した。同氏は先月、インテルの目標株価を引き下げるとともに投資判断を「売り」に相当する水準に設定した。クザニッチCEOの下でインテル株価は3割ほど上昇したものの、フィラデルフィア半導体指数を下回るパフォーマンスとなっている。

  事情に詳しい関係者によれば、携帯電話部門責任者で業界有数の黒人女性幹部であるアイカ・エバンス氏も最近、辞意を表明した。

原題:Intel CEO’s Qualcomm Recruit Causes Upheaval in Senior Ranks(抜粋)

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