カナディアンP、米ノーフォーク買収断念-投資家アックマン氏に打撃

更新日時
  • 「不利な状況が積み重なっていた」とカナディアンPのCEO
  • 米司法省のほかUPSやフェデックスなどの顧客も買収に反対

カナダの鉄道会社、カナディアン・パシフィック鉄道は米同業ノーフォーク・サザンの買収を断念した。この買収案を支持してきた投資家ビル・アックマン氏にとって打撃となる。カナディアン・パシフィックはこの5カ月間、買収を提案してきたが、ノーフォークは幾度かにわたってこれを拒否していた。

  買収が実現していればその評価額は270億ドル(約2兆9200億円)と、当局が2001年に企業統合の承認基準を変更した以降では鉄道業界で最大規模の合併・買収(M&A)となるはずだった。米東部2位の鉄道会社であるノーフォークは買収案を「極めて不適切」と呼び、当局が恐らく承認しないだろうとの見方を示していた。

  買収を断念したことで、カナディアン・パシフィックのハンター・ハリソン最高経営責任者(CEO)はアックマン氏の監督の下で、利益を押し上げる他の方法を模索する必要がある。アックマン氏率いるパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントはカナディアン・パシフィックの株式9.1%を保有する第2位株主。同社のノーフォークとの合併計画は米司法省のほか、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)やフェデックスなどの顧客からも反対を受けていた。

  ハリソンCEOは11日のブルームバーグテレビジョンのインタビューで、「不利な状況が積み重なっていたため、『前に進もう』と判断した」と語った。「これは世界の終わりではない。われわれは今後も当社の株主に目配りをしていく方針であり、すべきことが多くある」と述べた。株主は恐らく「向こう数週間」に自社株買いを期待できるだろうと指摘した。

  パーシング・スクエアの広報担当者はコメントを控えた。

  11日のニューヨーク市場でノーフォークの株価は前週末比2.7%安の79.28ドルで終了。年初来では6.3%下落している。トロント市場でカナディアン・パシフィック株は2.6%高。

原題:Ackman-Backed Plan Dies as Canadian Pacific Ends Norfolk Bid (2)(抜粋)

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