円高にアジア通貨も追随へ-14年の円安で利益得たヘッジファンド

  • ブルームバーグJPモルガン・アジア通貨指数は1-3月1.9%上昇
  • 「ドル・円が下がれば、ドルは対アジア通貨で下落する」-チャン氏

元クレディ・スイス・グループの自己勘定トレーダーで2014年の円安で利益を得たヘッジファンドの創業者チャーリー・チャン氏は、円が対ドルで再び上昇したことがアジア通貨にプラスになると見込んでいる。

  チャン氏は4月8日のインタビューで、円高や米金融当局の利上げペース鈍化を受けて、アジア通貨は今年の対ドルでの上昇基調が6月まで続くと予想。日本の通貨当局は2012年に1ドル=80円割れまで円高が進んでも円売り介入を見送ったため、今の水準で介入する可能性は低いと付け加えた。

  円を除くアジアの10通貨で構成されるブルームバーグ・JPモルガン・アジア通貨指数は1-3月期に1.9%上昇した。同指数は14年6月以降昨年末までに8.3%下落していたが、商品相場の回復やトレーダーが米利上げ時期の予想を先送りしたことを背景に、同指数は7四半期ぶりに上昇した。

  「スプレンディッド・アジア・マクロ・ファンド」を率いるチャン氏は「私は総じてアジア通貨に対してロングだ。ドルを対アジア通貨でショートにしている。ドル・円が下がれば、ドルは対アジア通貨で下落する」と述べた。具体的な運用の詳細には言及しなかった。

  チャン氏によると、米金融当局は10-12月(第4四半期)に利上げする可能性が高い。4月1日時点でトレーダーらは11月利上げの確率を5割強と予想していたが、先週末時点で12月利上げの確率は5割未満に後退した。円の上昇を受け、他のアジア諸国には競争力維持で自国通貨の押し下げを迫る圧力が弱まる。「ドルの上昇持続余地は限られている」とチャン氏は指摘した。

原題:Charlie Chan’s Hedge Fund Bets on Asian Currencies Emulating Yen(抜粋)

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