マイナス金利「憂慮すべき」、逆効果の危険も-ブラックロックCEO

世界最大の資産運用会社である米ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者(CEO)は、世界経済が社会的、政治的リスクを背景に過去約10年で最も脆弱(ぜいじゃく)な状態にあると分析し、マイナス金利はそうした状況において「特に憂慮すべき」であり、逆効果となる危険があるとの認識を明らかにした。

  フィンクCEOは10日の株主に宛てた年次書簡の中で、世界各国が前例のない金融政策に依存する一方、長期的な成長を支えるインフラへの投資や重要な意思決定を怠っていると指摘。異例の政策が投資家の運用益を損ない、退職後の生活に備える一般消費者が支出を削る圧力にさらされる結果、各国中央銀行が刺激を目指す成長そのものが、結局は打撃を受ける恐れがあるとの見解を示した。

  フィンク氏は「これらの政策措置は、世界中の預金者を厳しく痛めつける半面、利回りを得ようとするインセンティブを生み、流動性が低い資産クラスへの投資を促してリスク水準を高めており、金融・経済の両面で危険な結果をもたらす可能性がある」と主張。地政学的な不安定さなど他の要因も相まって、「世界経済の脆弱さが、金融危機に先立つ時期以降見られなかったような水準にある」と分析した。

原題:Fink Warns Negative Rates Could Lead to ‘Dangerous’ Consequences(抜粋)

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