スタンダードチャータード、アジア資産4750億円を売却へ-関係者

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  • GMRインフラなどインド企業向けの貸付債権売却で協議
  • 過去最大の減損費用計上後、バランスシート縮小に乗り出している

英銀スタンダードチャータードは少なくとも44億ドル(約4750億円)相当のアジア資産の売却を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。過去最大の減損処理費用を計上した同行は、バランスシートの縮小に乗り出している。

  同関係者らによれば、スタンダードチャータードはGMRインフラストラクチャーなどのインド企業向け融資による約14億ドル相当の不良債権について買い手候補と協議している。情報の非公開を理由に匿名で述べた。同行はさらに、約30億ドル相当のインド以外のアジア地域資産についても売却の手続きを開始したという。

  ビル・ウィンターズ最高経営責任者(CEO)は約1000億ドル相当の資産を構造改革や処分の対象とする考えで、スタンダードチャータードの全事業分野と顧客関係を見直し、リスク・リターンの順位付けを行うと表明している。2月に発表した2015年通期決算は1989年以降初の赤字に転落。収入が減少したほか、貸し倒れはほぼ倍増して創業以来の最悪を記録した。

  パートナーズ・キャピタル・インターナショナル(香港)の温天納(ロナルド・ワン)CEOは11日の電話取材に対し、「スタンダードチャータードとウィンターズ氏が事業と資本ポジション改善のために手を打っていることを投資家に示す前向きな動きだ。投資家はスタンダードチャータードのインドにおける資産の質を懸念してきた。ここへきて、問題のある融資に片を付けるための取り組みが示された」と述べた。

  関係者の1人によると、アジアの他地域で売却を検討している資産は、中国とインドネシア、マレーシアでの貸付債権や自己勘定による債券・株式投資など。関係者によれば同行はアフリカと中東のポートフォリオの一部についても売却を目指している。

原題:Standard Chartered Said Selling $4.4 Billion of Asian Assets (1)(抜粋)

(第3段落以降に詳細や市場の見方などを追加して更新します.)
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