傷ついたヘッジファンド、2年ぶり高リターン-復活ののろしとなるか

  • CQSダイバーシファイドやリクソーのファンドなどがプラスに浮上
  • MSCI世界指数が3月に6.5%上昇

年明けからの運用成績が2008年以降で最悪となっているヘッジファンド業界が、3月にその一部を取り戻した。株式と債券、商品への投資が実り、同月のリターンは2年ぶりの大きさとなった。

  調査会社イーベストメントが8日発表した資料によれば、3月は世界のヘッジファンドの約70%が運用成績を向上させ、その平均リターンはプラス2.3%だった。ブルームバーグが確認した投資家向け書簡によると、CQSダイバーシファイド・ファンド(運用資産13億ドル=約1400億円)のリターンはプラス5.2%。年初から2月末までは4%を超えるマイナスリターンだった。リクソー・オデッセー・バリュー・ファンド(同1000万ドル未満)は3月にプラス9%のリターンを計上。1-2月はマイナス13%に沈んでいた。CQSの広報担当者はコメントを控えている。

  約3兆ドルの市場規模を持つヘッジファンド業界は今年に入って、パフォーマンスの低さで批判を浴びていた。著名なファンド運用会社の一部はまだマイナスリターンから抜け出せておらず、オデイ・ヨーロピアン・ファンド(運用資産8億3100万ドル)は、広報担当者によると3月にマイナス22.4%と低迷。年初からの通算ではマイナス25.8%となった。

  リクソー・アセット・マネジメントのストラテジスト、フィリップ・フェレイラ氏は「ヘッジファンドの3月の運用成績が堅調だったのは、相場が上昇する中で株式ロング・ショートとイベントドリブン戦略のファンドがプラスリターンを生み出したことが大きい」と述べた。

  MSCI世界指数は3月に月間で6.5%上昇。1-2月は計7%近く下げていた。バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチの指数によると、世界の投資適格級社債のリターンは3月にプラス2.26%と、昨年1月以来の高水準。ジャンク(投機的格付け)債はプラス4.31%と、11年10月以来の高リターンとなった。
 
原題:Hurt Hedge Funds Recovering on Best Month in Two Years (1)(抜粋)

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