LNG市場は昏睡状態に-原油価格は回復の兆し見せる

  • LNG業界最大の会議が11日、豪パースで始まる
  • アジアのLNGスポット価格は過去1年間に42%下落-SGX

原油市場が価格回復の兆しを期待する一方、液化天然ガス(LNG)市場の参加者らは長い冬に備えている。

  オーストラリアのパースでは今週、LNG業界で最も影響力のある企業幹部や投資家、トレーダーらが参加し業界最大の会議が開かれる。数十年で最悪のエネルギー価格下落の中、北海ブレント原油は1月に12年ぶりの安値を付けて以降、約50%上昇しているが、LNG価格は引き続き下落傾向にある。

  原油は2年間にわたる設備投資削減で生産調整が進み、前例のない供給過剰は緩和し始めている。一方、プロジェクト費用が数十億ドルに上り、建設に数年を要するLNGの市場では、高値局面で認可された開発プロジェクトで相次いで生産が始まり、供給ペースが需要を上回っている。

  コンサルティング会社FGEのジェフ・ブラウン社長はシンガポールから電話インタビューに応じ「LNGは下落サイクルに入りつつあるように見える。スポット市場には向こう数年間、買い手を必要とする大量のLNGが供給されるだろう」と指摘する。

  従来の長期契約ではLNG価格は原油価格に連動して設定されていたため、これらの価格には相関性があった。世界的供給過剰で原油とLNGの価格が低迷していたことから、価格の相関性は2014年と15年には維持されていた。

  しかし、現在は反対方向に向かっている。シンガポールのLNGスポット価格は4日終了週に100万BTU(英国熱量単位)当たり4.029ドルと、シンガポール取引所(SGX)が集計を開始した14年9月以降で最安値を付け、5カ月連続で下げている。一方、ブレント原油は年初の安値から回復し、1-3月(第1四半期)としてはここ4年で最大の上昇を示した。今月8日には1バレル=41.94ドルを付け、年初来では約13%上昇している。
  
原題:LNG Backers Face Comatose Market as Oil Shows Signs of Revival(抜粋)

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