【個別銘柄】値上げのヤクルト急伸、パソナや島忠は下落、久光薬堅調

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11日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ヤクルト本社(2267):前週末比8.4%高の5280円。乳酸菌飲料の「ヤクルト400」「ヤクルト400LT」の希望小売価格を1本70円から80円に引き上げる、と8日午後に発表。今後の採算性向上が見込まれた。「ヤクルト400」の値上げは、1999年の発売以来初めて。

  パソナグループ(2168):13%安の673円。2016年5月期の連結営業利益計画を47億円から前期比6%増の37億円に下方修正する、と8日に発表。第3四半期に入り企業の合併・買収(M&A)によるグループシナジー効果、新規事業の足り上がりの遅れが顕著になっているため。

  島忠(8184):7.1%安の2371円。16年8月期の純利益計画を98億4000万円から前期比8.2%減の95億8000万円に下方修正する、と8日に発表。売上高の7割近くを占めるホームセンターが減収だった影響で、上期収益が当初計画に届かなかったことを踏まえた。野村証券は、採算重視経営の副作用で今下期も販売低調が予想されるほか、中期でも競争激化が懸念されるとし、目標株価を2800円から2700円に下げた。

  久光製薬(4530):9.5%高の5550円。16年2月期の連結営業利益は前の期比35%増の277億円だった、と8日に発表。海外子会社ノーベン社の増収に加え、商品別では医療用医薬品で主力の経皮鎮痛消炎剤について、粘着力の向上や腰痛症など効能が増えた「モーラスパップXR120mg」の販売を開始し、従来製品から積極的に切り替えた。17年2月期も前期比1%増の280億円を計画。また、発行済み株式総数の2.36%に当たる200万株、金額で120億円を上限に自社株買いも行う。

  自動運転関連株:政府が自動運転車の実現に向けインフラづくりに乗り出し、自動車メーカーや地図メーカーと連携し、2018年までに自動運転に必要な情報を盛り込んだ立体道路地図を作ると10日付の日本経済新聞朝刊が報じた。今後の需要発生や普及促進を見込む買いが入り、ゼンリン(9474)が6.6%高の2371円、パイオニア(6773)が8%高の338円、アイサンテクノロジー(4667)1000円(15%)高の7470円でストップ高など。

  日本取引所グループ(8697):3.1%安の1594円。ゴールドマン・サックス証券は投資判断「中立」を継続した上で、目標株価を1850円から1750円に下げた。現物株とデリバティブの取引量減少、混合ベースでの現物株の手数料率が9月1日から引き下げられる点を織り込み、 17年3月期の1株利益予想を83.5円から78.6円、18年3月期を85.8円から83.6円に見直した。

  gumi(3903):21%高の852円でストップ高。同社とフジ・スタートアップ・ベンチャーズが設立したFuji & gumi Games(東京・新宿区)により制作された国内第3弾のロールプレイング・ゲームタイトル「シノビナイトメア」の事前登録を8日から開始したと発表。今後の業績貢献を見込む買いが入った。

  三光合成(7888):15%安の308円。16年5月期の連結純利益計画を15億円から9億円に下方修正する、と8日に発表。タイを中心にアジア地域で車両部品の売上高が減少、期首予想に比べ為替が円高方向に振れたことも響き、前期比では10%増益が一転、34%減益になる。

  ワキタ(8125):13%安の737円。16年2月期の連結営業利益は前の期比22%減の67億6100万円だった、と8日に発表。売上高が横ばいにとどまる中、建機事業での原価高止まりや採用人員増による人件費の増加、新店開設に伴うコスト増などが響いた。17年2月期も前期比3.9%減の65億円と連続減益を見込む。

  オンワードホールディングス(8016):6.5%高の776円。発行済み株式総数の3.24%に当たる500万株、金額で40億円を上限に自社株買いを行うと8日に発表。期間は13日から8月31日まで、当面の需給好転が見込まれた。

  西松屋チェーン(7545):6.1%高の1186円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は8日、目標株価を1220円から1300円に上げた。納期管理徹底に伴う的確な商品投入など会社施策の効果持続や円高が寄与し、今年度も好業績が続くとみている。17年2月期の営業利益予想を65億7000万円から75億円に上方修正、会社計画は前期比16%増の68億3100万円。

  ディー・エル・イー(3686):9.2%高の915円。15日付で東証マザーズから1部に上場市場が変更になる、と8日に発表。今後のTOPIX組み入れに伴う指数連動資金の流入を見込む買いが入った。

  薬王堂(3385):10%高の3440円。16年2月期の営業利益は前の期比33%増の26億5200万円だった、と8日に発表。20店の新規出店効果に加え、部門別でも感冒薬や介護用紙おむつなどが伸びたヘルスケア、男性化粧品やオーラル、ヘアケア製品が伸びたビューティーケアを中心に、酒類や食品を含むコンビニエンスケアなどもそろって好調だった。17年2月期は前期比12%増の29億7000万円を見込む。同社は、岩手県地盤のドラッグストア。

  ノダ(7879):12%高の406円。15年12月-16年2月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比5.1倍の7億1500万円だった、と8日に発表。主力の住宅建材事業で新製品、新シリーズを中心に売り上げが伸長、合板事業も国産針葉樹合板の好調が輸入南洋材合板の低調を吸収した。

  安川情報システム(2354):4.2%安の181円。16年3月期の連結純損益は12億7100万円の赤字になったもよう、と8日に発表。従来計画は500万円の黒字。医療・公益ソリューション事業で健康保険者向けの大規模システム構築での不具合、仕様変更による納期遅延が発生し、関連費用が負担になったほか、繰延税金資産の一部取り崩しを行うため。

  テクマトリックス(3762):8.6%高の1931円。医療情報クラウドサービス「NOBORI」を基盤とした新しいサービス「NOBORI-PAL」の提供を始めた、と11日午前に発表。医療向け音声入力、3D医用画像解析、検査予約、緊急時外部画像参照の各サービスがリリース予定で、初年度に延べ80施設での利用を目指す。

  コシダカホールディングス(2157):10%高の2101円。15年9月-16年2月期(上期)の連結純利益は前年同期比7.7%増の13億9100万円だった、と8日に発表。女性専用フィットネスのカーブス事業で会員数が増加、会員向け物販の伸びなども寄与した。前期比15%増の24億1000万円を見込む16年8月期計画に対する進捗(しんちょく)率は58%。

  シリコンスタジオ(3907):11%安の4225円。15年12月期-16年2月期(第1四半期)の営業損益は6400万円の赤字と、前年同期の8100万円の黒字から悪化したと8日に発表。開発推進・支援事業で一部ミドルウエアの新規ライセンス販売が失注、先方都合による遅延もあったほか、コンテンツ事業ではゲーム内コンテンツの消費が早く、収益押し上げ効果が限られた。

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